487: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:26:10.35 ID:McW+AEBq0
学者「さて、では私はまた狩りに向かうからこの子のことを頼んだぞ」
竜『は、はあ!? 貴様正気か!? 娘の身が心配ではないのか!?』
学者「何を言っている、心配だから貴様に預けるのだろう? ではな」テクテク
488: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:27:00.18 ID:McW+AEBq0
少女「あ、あのドラゴンさん」
竜『…なんだ、学者の娘』
少女「ひうっ…! あ、ごめんなさいごめんなさい」
489: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:27:37.51 ID:McW+AEBq0
少女「…………」ビクビク
竜『……おい』
少女「きゃっ、は、はい?」
490: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:29:00.14 ID:McW+AEBq0
少女「…………(こんなんじゃダメだわたし。そうだ、あれを読んで落ち着こう)」ゴソゴソ
竜『…………』チラッ
少女「…………」ペラッペラッ…
491: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:30:00.09 ID:McW+AEBq0
竜『しょう、せつ……? 読んだことがないな』
少女「あ、そのそれは多分お母さん小説とかあまり読まないから……」
竜『(だから持って来させた本の中に1冊もなかったのか)貴様はその本が気に入っているのか?』
492: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:30:29.90 ID:McW+AEBq0
竜『ふむ、そうだな。なら貴様音読しろ』
少女「お、音読ですか?」
竜『なにも全文読めとは言わん。貴様の最も好む場面のみでとりあえずは良い』
493: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:31:12.09 ID:McW+AEBq0
少女「――そしてふたりは手を取り合いながら星空をかけていきました。…えっと終わりです」
竜『うむ、ご苦労』
少女「(全然笑ってくれなかったな)」
494: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:31:54.46 ID:McW+AEBq0
竜『……貴様はこの架空の人物を心の底から気に入っているのだな』
少女「…はい、現実に存在してくれたらと願っちゃうくらいに。変ですよねわたし」
竜『……もし、我がその人物だったら貴様は我を怖がらないか?』
495: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:32:47.59 ID:McW+AEBq0
♪Please call my name!
少女「……あ」
竜『や、やはり駄目か?』
496: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:33:33.42 ID:McW+AEBq0
竜『"ちょっと君に訊きたいことがあるんだけどいいかな?"』
少女「はいっ何でも訊いてください!」ニコニコ
竜『"今日君はどうしてここに来たのかな?"』
497: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:34:18.57 ID:McW+AEBq0
少女「あの、ドラゴンさん。ドラゴンさんはどうしてここに住んでるんですか?」
竜『"それは…答えたくないな"』
少女「あっごめんなさい、いきなり変な事聞いてしまってって」
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