509: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:42:29.83 ID:McW+AEBq0
少女「はい、ドラゴンさん半分こだよ?」ポキッ
竜『"わーいありがとう少女"』
学者「それ私も前にやった! でもリアクションがまるで違う!」
510: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:43:11.67 ID:McW+AEBq0
―深夜―
少女「すーすー…」
竜『む、寝入ったか…』
511: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:43:51.08 ID:McW+AEBq0
学者「そうだ、礼を言うのを忘れていた。今日はあの子の面倒を見てくれてありがとう」
竜『そりゃどういたしまして。でさ、なんであの子を今日連れてきたのさ?』
学者「娘から聞いてないのか?」
512: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:44:25.34 ID:McW+AEBq0
学者「…あの子は本来自分の内に篭る気質なのだ。他者との接触を必要以上に恐れる」
竜『確かに思い当たる節はあるかな、随分自分に自信がないみたいだった』
学者「周囲に父親の不在を指摘され続けたことが原因だと推測している。私のせいだ」
513: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:44:55.63 ID:McW+AEBq0
竜『それにしても、君が既婚者だったとは意外だったな』
学者「? 私に婚姻の経験はないが」
竜『えっ…不潔!』
514: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:45:28.65 ID:McW+AEBq0
竜『いやあ傍から見れば深い絆で結ばれた仲睦まじい親子だとばかり思ってたけど、そうか、血が繋がってない事実が露呈するだけであっさり壊れるようなペラペラの薄ーい紙のような関係だったのかと思ってさ』
学者「貴様…」ギリ
竜『どうせそんなものだろう? 人間は』
515: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:46:20.46 ID:McW+AEBq0
学者「……人でないくせによくわかっているではないか」
竜『ありゃ、予想外の反応』
学者「そうだ所詮私が臆しているだけだ、怖いのだよ大切なものが自分から離れていくのが」
516: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:46:46.76 ID:McW+AEBq0
―数時間後―
少女「……」スースー
学者「ぐごおおおぉぉぐがあぁぁぁ…」
517: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:47:31.66 ID:McW+AEBq0
―洞窟の外―
竜『…ふう。寒いな、この森の木々もすっかり寂しい姿になっちゃったな。…不味い、口調があちらの方に定着しつつあるかもしれん』
少女「あの…」
518: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:48:15.95 ID:McW+AEBq0
竜『…………』
少女「…………あ」
竜『? 母音の一つを口に出してどうしたの? 発声練習?』
519: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/02/18(火) 13:48:55.01 ID:McW+AEBq0
少女「知ってますか、流れ星に3回願い事をすると叶うらしいですよ」
竜『少女多分それ騙されてるよ、しつこいようだけどあれただの塵だよ』
少女「知ってます。わざと騙されてるんです」
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