618: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 18:56:59.42 ID:XWa9l6uJ0
男の子「もしよかったら…これ置かせてもらってもいいですか？」ｶﾞｻｯ
学者「これは…確か折り紙だったかな、実に大量だな」
男の子「はい、鶴っていう鳥を千羽折ると早く治るっていう言い伝えがあるんです、だから…」
619: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 18:57:43.13 ID:XWa9l6uJ0
―１週間後―
学者「…………」ﾌﾗﾌﾗ
「あ、室長そっちにいったら…」
620: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 18:58:19.30 ID:XWa9l6uJ0
♪世界の針は止まらない
―２週間後―
チッチッチッチッ…
621: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 18:59:05.36 ID:XWa9l6uJ0
―３週間後―
学者「…………」ｶﾞｸｶﾞｸ
「室長！ 私です入りますよ！？ 大変です娘さんが！」
622: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:00:23.72 ID:XWa9l6uJ0
学者「少女！！」ｶﾞﾗｯ
少女「…………」ﾋｭｰﾋｭｰ
医者「…なんとか一命は取り留めました…が、お母さん来るのがいささか遅すぎませんか」
623: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:01:00.05 ID:XWa9l6uJ0
―洞窟―
竜『…………ねえ』
学者「…………」
624: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:01:34.14 ID:XWa9l6uJ0
竜『ちょっと、聞いてる？』
学者「…………」
竜『髪はぼさぼさだし白衣もよれよれ、顔からは生気が失われている。この二ヶ月弱の間に何が君をそんなに追い詰めたんだよ』
625: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:03:06.66 ID:XWa9l6uJ0
竜『そんな君が今更ここに来たってことは助けを求めに来たんだろう？ でも、抱えている悩みを声に出してもらわないと俺は君を何の不幸から助けてあげればいいのかわからないよ。だから君を苦しめているものの正体を俺に教えて、お願いだ学者』
学者「…………」
626: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:03:46.35 ID:XWa9l6uJ0
竜『…………』
学者「…………少女が」
竜『うん』
627: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:04:24.74 ID:XWa9l6uJ0
竜『……話はわかった。予想以上に深刻な状況だね』
学者「…私は、私はあの子に何もしてやれなかった。私は無力だ」
竜『……１つ聞きたい、君の望みは少女が生き延びることなんだよね？』
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