637: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:10:38.43 ID:XWa9l6uJ0
学者「(この血には不死の力が込められている、やはりこれだけは間違いない。だって私の愛する彼がそう言ったのだから。思えば最初からその点において疑う必要などなかったはずなのだ。だが先ほどの私の感覚を信じるなら心臓を喰らう話も無関係ではないはずなのだ。ならば、導き出される結論は…)」
学者「…………わかった、間違っていたのは私の行動だ」
638: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:11:19.68 ID:XWa9l6uJ0
学者「(恐らく混在しているのだ、2つの似て非なる話が。つまり血を浴びせる話と、心臓を喰う話、これがメビウスという個体において1つの話に纏め上げられている。だから私が取るべき行動は)」
学者「この血を浴びせるのではなく喰わせればいい」
学者「もうこれしかない…少女、呼吸器外すぞ」
639: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/11(日) 19:11:59.79 ID:XWa9l6uJ0
少女「……………………けほっ」
学者「…少、女?」
少女「ごほごほっ、げほっ…………ぁー、あ、…おか…さん?」
640: ◆yJ9Y64R876[sage]
2014/05/11(日) 19:13:09.50 ID:XWa9l6uJ0
今日はここまで、次回は♪原始的欲求
641: ◆yJ9Y64R876[sage]
2014/05/19(月) 00:09:50.46 ID:iQKLiftM0
―数ヶ月後、夏、洞窟―
竜『ふうー、本はあらかた読み終わったし今日もあれの練習しようかな』
竜『よっこらせっと』
642: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:10:55.38 ID:iQKLiftM0
学者「ういーす、来てやったぞー」
竜『うわっ、ヤなタイミングで来るなー』
学者「む、……珍しく二足で立ち上がっているがなんだ、芸の練習か?」
643: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:11:26.22 ID:iQKLiftM0
学者「さあて写真写りのほどは如何ほどかなーと…おや?」
竜『も、もう少しで抜け…』ググ…
学者「……そうか」
644: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:12:00.01 ID:iQKLiftM0
竜『…………へこむ』ズーン
学者「だから見るなと言ったんだ馬鹿者が」
竜『……いや、だってさあ…何で写らないんだよ。何で機械に存在否定されなきゃならんのさ』
645: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:12:36.49 ID:iQKLiftM0
―学者と少女の自宅―
学者「ということがあったのだ娘よ」ザクッ
少女「お母さんばっかりメビウスさんに会いに行ってずるいなー、私も会いたいのに」モグモグ
646: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:13:38.92 ID:iQKLiftM0
学者「そうだ、娘よ。たまには私が食器を洗ってやろうではないか」
少女「え? いいよ、割れたお皿片付けるの面倒だし」
学者「何故割る前提なのだ馬鹿にするな!」
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