659: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:21:42.01 ID:iQKLiftM0
学者「では私達は向こうの茂みで着替えて来るから貴様はここで待機しているように」
少女「いやだあ…」
竜『なんで態々移動するの? 俺と一緒の方が動物が寄って来たとき安心だよ? 着いていこうか?』
660: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:22:22.46 ID:iQKLiftM0
竜『(何故合理的思考に基づく提案をした俺があんな屈辱的な罵倒を浴びせられるんだ…)』ズーン
学者「よし着替えたぞ待たせたな!」ガサガサ
少女「うぅーもうどうにでもなれ…」
661: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:22:56.49 ID:iQKLiftM0
少女「わあ水冷たいっ気持ちー」チャプン
竜『よかったね、ところで学者はまだ水面に上がってこないの?』
少女「ええと、心の整理がつけば戻ってくると思いますが…」
662: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:23:26.36 ID:iQKLiftM0
少女「え、メビウスさん泳げないんですか?」
竜『な、なんだよその目は? 仕方ないだろ君達とは体の造りが全然違うんだから』
少女「もしかして水の中に入ったことは…?」
663: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:24:01.66 ID:iQKLiftM0
少女「そういった意味ではなくて…まあいいです、とりあえず入りましょう?」
竜『いやだよ溺死はなかなか苦しい死に方だと聞いてるから』
少女「そんなすぐに溺れませんって、まずは手先だけからとか」
664: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:24:38.37 ID:iQKLiftM0
少女「むー、だったらわたしにだって考えがあります」
竜『な、なんだよ君に俺の体を引っ張れるような怪力は備わっていないと認識してるけど?』
少女「お母さんからあなたの弱点は聞いてるんです」
665: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:25:38.32 ID:iQKLiftM0
学者「な、何の音だ!? 鯨か!?」
少女「クジラじゃなくて竜だよお母さん」
666: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:26:05.79 ID:iQKLiftM0
少女「お母さんだめだよ怒らせちゃー」
竜『君もだ少女! あの世で後悔するがいい!』
少女「そ、そんなあ! ひどいよあんまりだよ!」
667: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:26:43.36 ID:iQKLiftM0
竜『くそう、向こうで学者が手で下瞼を引き下げつつ舌を出しながらこっちを見て笑っている。何故だかわからないが屈辱的だ』
少女「メビウスさーん! 気持ちの問題です! 気合で頑張って!」
668: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:27:21.03 ID:iQKLiftM0
竜『(馬鹿な俺はちゃんと願ったぞなんでだ!?)』ゴボゴボ
学者「…………」
669: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:27:59.71 ID:iQKLiftM0
学者「まったく世話が焼ける男だ」ザブン
少女「お母さんどこ行くの!?」
竜『(でも思ってたほどの苦痛ではないかな、全身を槍で貫かれたときの痛みに比べれば全然ましだ)』
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