過去ログ - 『「雨だ……」』
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671: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:29:04.83 ID:iQKLiftM0
学者「(馬鹿はどちらだこの馬鹿が、貴様それでよく人の娘に命の尊さを語れたな)」

竜『(だって……有限と無限じゃ価値が違いすぎる)』

学者「(価値? そんなもの観測者によるだろ下らん。だがな、貴様のその腑抜けた生き方だけは私は絶対に認めんぞ)」
以下略



672: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:29:36.73 ID:iQKLiftM0
学者「(得体の知れない何かから押し付けられる生によってのみ動き、ましてや死を受け入れる今の貴様は決して生きてなどいない。生かされることは生きることとは違うのだ)」

竜『(でも、終わりがない俺はどうやっても生きているとは言えないよ)』

学者「(私は死ぬために生きているわけではない、生きたいから生きているのだ。この意味がわかるか?)」
以下略



673: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:30:12.38 ID:iQKLiftM0

竜『(…学者にとって終わることは重要じゃないってこと?)』

学者「(そうだ、だからゴールがあろうがなかろうが生きることに違いなどない)」

以下略



674: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:30:45.90 ID:iQKLiftM0
♪原始的欲求

竜『(……なら俺は、本当の意味で生きたい、俺自身の意思で生きてみたいよ学者)』

学者「(なら生きるために今度は何を願えばいい?)」
以下略



675: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:31:24.10 ID:iQKLiftM0
バッシャアアアン!

少女「うわあ!? め、メビウスさん!?」

竜『泳げる、泳げるぞ! うひょーー!』ヒュゴゴゴゴ、ドヒュン!
以下略



676: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:31:56.69 ID:iQKLiftM0
―1時間後―

竜『びっくりした…気がついたら2人ともどこかに消えててようやく見つけたと思ったら、いつの間にやら釣り上げた魚を焼き魚にして食事しててびっくりした……もう着替えてるし』ポタポタ

学者「新しい玩具を与えられた幼子の如くはしゃいでいたからな、そっとしておくのが優しさかと思ってな」
以下略



677: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:32:29.53 ID:iQKLiftM0

学者「さて、予想以上に時間を食ってしまった。目的地に急ぐぞ」

竜『ねえいい加減どこに向かっているのか教えてくれよ』

以下略



678: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:32:57.75 ID:iQKLiftM0

竜『ん?』シュルシュル

学者「どうした獣でも見つけたか?」

以下略



679: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:33:36.14 ID:iQKLiftM0
学者「これは……」

竜『花畑、だよね? 視界の中全部に花が見える…』

学者「いやしかし自然の中でこれほどまでに多種多様な花が密集し、花畑が形成され得るものなのか…?」
以下略



680: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:34:40.77 ID:iQKLiftM0
学者「それにしてもこんな場所をよく知っていたな少女?」

少女「1年前ぐらいにね、偶然見つけたの。あの時は感動したなあ…」

竜『ここがあの時、少女が転んで学者に背負われて帰った日に俺に見せたがっていた場所なんだね?』
以下略



681: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:35:15.26 ID:iQKLiftM0
竜『ねえ学者、少女は一体向こうで何をしてるの?』

学者「もう少し時間が経てばわかるさ。やれやれここは本当に花だらけで座ることも出来ないな」

竜『……なんだかさ、夢を見ている気分だ』
以下略



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