675: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:31:24.10 ID:iQKLiftM0
バッシャアアアン!
少女「うわあ!? め、メビウスさん!?」
竜『泳げる、泳げるぞ! うひょーー!』ヒュゴゴゴゴ、ドヒュン!
676: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:31:56.69 ID:iQKLiftM0
―1時間後―
竜『びっくりした…気がついたら2人ともどこかに消えててようやく見つけたと思ったら、いつの間にやら釣り上げた魚を焼き魚にして食事しててびっくりした……もう着替えてるし』ポタポタ
学者「新しい玩具を与えられた幼子の如くはしゃいでいたからな、そっとしておくのが優しさかと思ってな」
677: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:32:29.53 ID:iQKLiftM0
学者「さて、予想以上に時間を食ってしまった。目的地に急ぐぞ」
竜『ねえいい加減どこに向かっているのか教えてくれよ』
678: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:32:57.75 ID:iQKLiftM0
竜『ん?』シュルシュル
学者「どうした獣でも見つけたか?」
679: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:33:36.14 ID:iQKLiftM0
学者「これは……」
竜『花畑、だよね? 視界の中全部に花が見える…』
学者「いやしかし自然の中でこれほどまでに多種多様な花が密集し、花畑が形成され得るものなのか…?」
680: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:34:40.77 ID:iQKLiftM0
学者「それにしてもこんな場所をよく知っていたな少女?」
少女「1年前ぐらいにね、偶然見つけたの。あの時は感動したなあ…」
竜『ここがあの時、少女が転んで学者に背負われて帰った日に俺に見せたがっていた場所なんだね?』
681: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:35:15.26 ID:iQKLiftM0
竜『ねえ学者、少女は一体向こうで何をしてるの?』
学者「もう少し時間が経てばわかるさ。やれやれここは本当に花だらけで座ることも出来ないな」
竜『……なんだかさ、夢を見ている気分だ』
682: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:35:49.78 ID:iQKLiftM0
学者「……あの子の笑顔が嘘だとでも言う気か?」
竜『だって彼女の笑顔は永遠に変わらないよ。笑顔にしわが増えることも、大人の気品が漂うこともない。彼女はずっと無垢な少女の姿であり続けるしかない』
学者「それでも私は後悔していない、確かに少女はその身故に普通の人間には訪れない幾多の不幸を背負うことになるだろう」
683: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:36:20.86 ID:iQKLiftM0
学者「厚かましい願いなのは重々承知している。だがどうかあの子のことを見守ってやってくれないか?」
竜『…俺なんかが彼女の孤独を埋められるのかな?』
684: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:36:54.15 ID:iQKLiftM0
少女「メビウスさーん!」タッタッタッ
竜『なんだい少女…その手に持っているのは?』
少女「これはお花で作った冠です、あげます!」
685: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/19(月) 00:37:24.35 ID:iQKLiftM0
学者「ぷーくすくす! うひゃひゃひゃっ!」
少女「メビウスさん今とってもかわいいですよ!」
竜『か、かわいいだと!? この俺が!?』
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