696: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:17:35.28 ID:jkAl/xND0
男の子「さて、彼女を無事送ったものの何も収穫はなかったし小腹を空かせたまま帰るか…」
男の子「…………(公園、気になるから見ていくか。予備のスプレーもあるから大丈夫だろう)」テクテク
697: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:18:04.39 ID:jkAl/xND0
―公園―
男の子「……(公園に着いたけど)」
不審者「…………ハアハア」
698: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:18:37.09 ID:jkAl/xND0
不審者「ハアハア……おや、君は……この前も僕を見ていた子だね」
男の子「……気付いてたんですか」
不審者「あんなに熱烈な視線を向けられたら気付かないわけないよ、ふふっ」
699: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:19:19.36 ID:jkAl/xND0
男の子「…どうして夏にコートを羽織っているんですか?」
不審者「とっておきの凶器を隠すためさ。そして見せたい相手が現れたら見せ付けてやるんだ、見てみたいかい?」
男の子「興味ないのでお断りします。では何故先ほどから息を荒げているんですか?」
700: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:19:53.87 ID:jkAl/xND0
男の子「そろそろ帰らないと俺の夕飯が消失するので帰ります」
不審者「ご飯より美味しいものをあげるからもうちょっとここにいなよ、ほらキャンディー」ガサゴソ
男の子「ありがとうございます」パシッ
701: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:20:30.64 ID:jkAl/xND0
男の子「…ならあなたは何を知っているというのですか」
不審者「知りたくもないこと、だよ。まったく不平等だ、なんで僕だけが知らないといけないんだ」
男の子「不平等なのはこの世界じゃ当たり前のことです」
702: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:22:23.55 ID:jkAl/xND0
不審者「最低なやり方さ。……さて、こんな胡散臭いおじさんの与太話に付き合ってくれてありがとう。家まで車で送ってあげよう」
男の子「歩く方が健康にいいんで遠慮します」
不審者「なるほど、確かにそうだ。なら私も長生きするために徒歩で帰路に着くとしよう、車なんてもってないしね」
703: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:23:17.91 ID:jkAl/xND0
男の子「…………その妙な歩き方はなんなのか訊き忘れた」
704: ◆yJ9Y64R876[sage]
2014/05/25(日) 18:24:44.45 ID:jkAl/xND0
今日はここまで、次回は♪はっぴーえんどいぞんしょうしょきしょうじょう
705: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:11:09.72 ID:qG06/JrQ0
♪はっぴーえんどいぞんしょうしょきしょうじょう
―数週間後、洞窟―
少女「そうして、2人は不幸の連鎖に引き裂かれ2度と出会うことはありませんでした――」
706: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:13:08.06 ID:qG06/JrQ0
少女「そういえば、花冠ずっと付けてくれてたんですね」
竜『付けてるとずっといい匂いがするからね、でも最近はほとんど香らなくなってきたなあ』
少女「やっぱり生花だとどんどん元気なくなりますから、でも造花で作っても香りませんし…」
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