699: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:19:19.36 ID:jkAl/xND0
男の子「…どうして夏にコートを羽織っているんですか?」
不審者「とっておきの凶器を隠すためさ。そして見せたい相手が現れたら見せ付けてやるんだ、見てみたいかい?」
男の子「興味ないのでお断りします。では何故先ほどから息を荒げているんですか?」
700: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:19:53.87 ID:jkAl/xND0
男の子「そろそろ帰らないと俺の夕飯が消失するので帰ります」
不審者「ご飯より美味しいものをあげるからもうちょっとここにいなよ、ほらキャンディー」ガサゴソ
男の子「ありがとうございます」パシッ
701: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:20:30.64 ID:jkAl/xND0
男の子「…ならあなたは何を知っているというのですか」
不審者「知りたくもないこと、だよ。まったく不平等だ、なんで僕だけが知らないといけないんだ」
男の子「不平等なのはこの世界じゃ当たり前のことです」
702: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:22:23.55 ID:jkAl/xND0
不審者「最低なやり方さ。……さて、こんな胡散臭いおじさんの与太話に付き合ってくれてありがとう。家まで車で送ってあげよう」
男の子「歩く方が健康にいいんで遠慮します」
不審者「なるほど、確かにそうだ。なら私も長生きするために徒歩で帰路に着くとしよう、車なんてもってないしね」
703: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/05/25(日) 18:23:17.91 ID:jkAl/xND0
男の子「…………その妙な歩き方はなんなのか訊き忘れた」
704: ◆yJ9Y64R876[sage]
2014/05/25(日) 18:24:44.45 ID:jkAl/xND0
今日はここまで、次回は♪はっぴーえんどいぞんしょうしょきしょうじょう
705: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:11:09.72 ID:qG06/JrQ0
♪はっぴーえんどいぞんしょうしょきしょうじょう
―数週間後、洞窟―
少女「そうして、2人は不幸の連鎖に引き裂かれ2度と出会うことはありませんでした――」
706: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:13:08.06 ID:qG06/JrQ0
少女「そういえば、花冠ずっと付けてくれてたんですね」
竜『付けてるとずっといい匂いがするからね、でも最近はほとんど香らなくなってきたなあ』
少女「やっぱり生花だとどんどん元気なくなりますから、でも造花で作っても香りませんし…」
707: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:14:09.13 ID:qG06/JrQ0
少女「そんなあなたにおすすめなのがこの本です」サッ
竜『準備いいね、これは植物図鑑?』
少女「というよりは植物、特に花に関するうんちくが載っている本です。例えばわたしの誕生花は……この"チランジア"という花で花言葉は"不屈"です」
708: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:14:39.07 ID:qG06/JrQ0
少女「前から思ってたんですけど綺麗ですよね」
竜『主語を言いたまえ主語を』
少女「メビウスさんのウロコのことです。宝石みたいにきらきらしていて、わたしとっても好きです」
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