704: ◆yJ9Y64R876[sage]
2014/05/25(日) 18:24:44.45 ID:jkAl/xND0
今日はここまで、次回は♪はっぴーえんどいぞんしょうしょきしょうじょう
705: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:11:09.72 ID:qG06/JrQ0
♪はっぴーえんどいぞんしょうしょきしょうじょう
―数週間後、洞窟―
少女「そうして、2人は不幸の連鎖に引き裂かれ2度と出会うことはありませんでした――」
706: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:13:08.06 ID:qG06/JrQ0
少女「そういえば、花冠ずっと付けてくれてたんですね」
竜『付けてるとずっといい匂いがするからね、でも最近はほとんど香らなくなってきたなあ』
少女「やっぱり生花だとどんどん元気なくなりますから、でも造花で作っても香りませんし…」
707: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:14:09.13 ID:qG06/JrQ0
少女「そんなあなたにおすすめなのがこの本です」サッ
竜『準備いいね、これは植物図鑑?』
少女「というよりは植物、特に花に関するうんちくが載っている本です。例えばわたしの誕生花は……この"チランジア"という花で花言葉は"不屈"です」
708: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:14:39.07 ID:qG06/JrQ0
少女「前から思ってたんですけど綺麗ですよね」
竜『主語を言いたまえ主語を』
少女「メビウスさんのウロコのことです。宝石みたいにきらきらしていて、わたしとっても好きです」
709: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:15:14.50 ID:qG06/JrQ0
竜『いやね、いつものお返しにこのウロコをプレゼントしようかと思ったんだけどこれ固くてなかなか剥がせないんだよね。人間の素手じゃ絶対に無理』
少女「え、でも剥がしたら痛くないですか? それにちょっとグロテスク…」
竜『まあ洒落にならないぐらい痛いけど俺があげたいんだからその件は別にいいんだよ。うーん、しょうがない無理やり自分で引っぺがすか、剥がれるかなあ自信ないなあ……』
710: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:15:46.95 ID:qG06/JrQ0
竜『くっそ、やっぱ痛くて途中で力が抜けてしまう…俺はなんて意思が弱いんだ……』ズーン
少女「メビウスさんからあんな奇声が飛び出してくるとは思いもしませんでした。あの、でしたら少し触ってみてもいいですか? わたし1度でいいから宝石に触れてみたかったんです」
竜『本物の宝石ではないけどね、それくらいならどうぞご自由に』
711: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:16:25.03 ID:qG06/JrQ0
少女「(これ、本当に剥がれないのかな?) んしょっ……」ペリッ、ポロン
竜『え』
少女「あ、あれ。剥がれちゃった…え?」
712: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:16:53.31 ID:qG06/JrQ0
竜『君……握力何キロ?』
少女「多分いたって平均的ですけど」
竜『信じられない、こんなこと今まで1度もなかったのに何故だ…?』
713: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:17:36.74 ID:qG06/JrQ0
少女「……もう少しで…できました完成です!」ジャーン!
竜『ええと、これはいつぞやに見せてくれた鶴とかいう生物とは違うようだけど』
少女「これはフェニックスです、ようやく折れるようになりましたこれで彼にぎゃふんと言わせられます!」
714: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:18:11.30 ID:qG06/JrQ0
少女「え、あ、そういえばメビウスさんもずっと生きてきて…」
竜『そうだね、途方もなく長い時間だったよ』
少女「…どうでしたかその長い時間は?」
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