過去ログ - 『「雨だ……」』
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708: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:14:39.07 ID:qG06/JrQ0
少女「前から思ってたんですけど綺麗ですよね」

竜『主語を言いたまえ主語を』

少女「メビウスさんのウロコのことです。宝石みたいにきらきらしていて、わたしとっても好きです」
以下略



709: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:15:14.50 ID:qG06/JrQ0
竜『いやね、いつものお返しにこのウロコをプレゼントしようかと思ったんだけどこれ固くてなかなか剥がせないんだよね。人間の素手じゃ絶対に無理』

少女「え、でも剥がしたら痛くないですか? それにちょっとグロテスク…」

竜『まあ洒落にならないぐらい痛いけど俺があげたいんだからその件は別にいいんだよ。うーん、しょうがない無理やり自分で引っぺがすか、剥がれるかなあ自信ないなあ……』
以下略



710: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:15:46.95 ID:qG06/JrQ0
竜『くっそ、やっぱ痛くて途中で力が抜けてしまう…俺はなんて意思が弱いんだ……』ズーン

少女「メビウスさんからあんな奇声が飛び出してくるとは思いもしませんでした。あの、でしたら少し触ってみてもいいですか? わたし1度でいいから宝石に触れてみたかったんです」

竜『本物の宝石ではないけどね、それくらいならどうぞご自由に』
以下略



711: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:16:25.03 ID:qG06/JrQ0
少女「(これ、本当に剥がれないのかな?) んしょっ……」ペリッ、ポロン

竜『え』

少女「あ、あれ。剥がれちゃった…え?」
以下略



712: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:16:53.31 ID:qG06/JrQ0
竜『君……握力何キロ?』

少女「多分いたって平均的ですけど」

竜『信じられない、こんなこと今まで1度もなかったのに何故だ…?』
以下略



713: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:17:36.74 ID:qG06/JrQ0
少女「……もう少しで…できました完成です!」ジャーン!

竜『ええと、これはいつぞやに見せてくれた鶴とかいう生物とは違うようだけど』

少女「これはフェニックスです、ようやく折れるようになりましたこれで彼にぎゃふんと言わせられます!」
以下略



714: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:18:11.30 ID:qG06/JrQ0
少女「え、あ、そういえばメビウスさんもずっと生きてきて…」

竜『そうだね、途方もなく長い時間だったよ』

少女「…どうでしたかその長い時間は?」
以下略



715: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:18:39.47 ID:qG06/JrQ0
少女「とっても楽しそうに見えます」

竜『…ばれた?』

少女「ばればれですよ、一緒にいればわかります」
以下略



716: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:19:10.98 ID:qG06/JrQ0
少女「え、えっと、どうしてそんなことを訊くんでしょうか…?」

竜『少女、今質問をしてるのはこっちだよ』

少女「あ、あう……」
以下略



717: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:19:37.22 ID:qG06/JrQ0
竜『……そう、か。そうだよな…』

少女「…1人なら、無理だと思います、わたし弱いから。でも、誰か他の人と一緒なら」

竜『…一緒なら?』
以下略



718: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/02(月) 00:20:10.63 ID:qG06/JrQ0
少女「あ、そういえば本当に天井に刺さったんですね。あそこに穴が空いてます」

竜『あのお喋り学者め…』

少女「でもその体勢だと天井にまで届かなさそうな気がするんですが」
以下略



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