72: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:20:55.39 ID:CHk0du2c0
竜『ところでなんだか甘い匂いがするね?』
少年「今僕あめ玉舐めてるから、ほらっ」ペロッ
竜『その色と香りはレモン味かな? 俺の分は?』
73: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:24:10.13 ID:CHk0du2c0
少年「うーん終わらないなコレは!」
竜『ちょっと休憩してみようか、まだ時間はあるし』
少年「あーい賛成」
74: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:31:29.60 ID:CHk0du2c0
少年「まずい、眠い」
竜『少年こうしてる時いっつもそう言ってるよね』
少年「う、うそ?」
75: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:35:01.49 ID:CHk0du2c0
「! …………」
竜『扉の向こう側にいる貴様だ、何かを隔てれば姿を隠せると思ったか愚か者め。我が視界において如何なる壁も死角にはなり得ない』
「…………」ダッ
76: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:38:34.62 ID:CHk0du2c0
少年「……ん、あれポチ?」
竜「すぴー」
少年「君が寝ててどうするんだ!」ペシッ
77: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:41:40.08 ID:CHk0du2c0
少年「おふっ…、もう数字も英単語も見たくない」
竜『ほらもう少しだからがんばって』
少年「うっ…うぅ……」グスッ
78: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:44:58.18 ID:CHk0du2c0
少年「幾つもの困難を乗り換えついに僕は悪魔を討ち滅ぼすことに成功した!」
竜『よしよし、えらいえらい』ナデナデ
少年「ひいいぃ、今度は(勉強の)パートナーが敵になっただと」
79: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:47:20.35 ID:CHk0du2c0
少年「そ、そんなにイヤなのか」
竜『言っていいことと悪いことが世の中にはあるんだよ…』
少年「もう言わないから隅っこで巨体を震わすのをやめてこっちに戻ってこい」
80: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:49:36.92 ID:CHk0du2c0
少年「ポチさあ」
竜『何さあ』
少年「なんで外出ないの?」
81: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:52:07.03 ID:CHk0du2c0
竜『はっきり言うね。俺は何があってもここを出るつもりはない』
少年「…なんで?」
竜『ここから出るのがめんどうだから』
82: ◆yJ9Y64R876[saga]
2013/10/02(水) 19:54:36.95 ID:CHk0du2c0
少年「……うん」
竜『でもそれが何でかは俺は訊かないよ、訊かれたくないことを無理に訊くほど性格歪んでるつもりはないしね。それで少年は俺がここを決して出ていかない理由を訊くの? どうしてもと言うのなら答えるけど』
少年「…聞かない」
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