過去ログ - 『「雨だ……」』
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742: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:33:56.34 ID:gtHvYebo0
少女「あ、着いたよ。お花屋さん」

男の子「芳しい香りが現代社会で荒んだ心を癒す」

少女「こんにちはー、店員さんお久しぶりです」
以下略



743: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:34:33.41 ID:gtHvYebo0
男の子「(2人とも店の奥に行ってしまった、仕方がないから入り口付近で棒立ちでもしてよう)」ボー




744: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:35:55.54 ID:gtHvYebo0
男の子「(花屋って初めて訪れたけど結構色んな客が来るんだな、様々な人が頑なに仁王立ちを崩さない俺のことを不審な目で見てくる)」

男の子「(……また、誰か来たみたいだ。あれは……何だ、ただの土気色の顔をした若人か)」

男の子「(…………素通りした? 奇怪なポーズをしている僕のことを一瞥もせずに。小汚いコートをはためかせながら……コート?)」
以下略



745: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:36:39.04 ID:gtHvYebo0
店員「うーん、やっぱりそんな花は聞いたことがないわね」

少女「そうですか…残念です」

店員「ごめんねお役に立てなくて、今度知り合いに聞いてみるわ。代わりにといったら何だけどとってもいい香りの花が入ったの、見てみない?」
以下略



746: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:37:09.63 ID:gtHvYebo0
店員「あ、ごめんなさい今こちらのお客様をご案内しているところでして…」

不審者「あはは、すみませんあなたじゃないんです。用があるのはそっちの可愛らしいお嬢さんの方です」

少女「えっ、わ、わたしですか?」
以下略



747: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:37:55.90 ID:gtHvYebo0
少女「えっと、以前お会いしたことがありましたか?」

不審者「いやあ、直接会ったことはないかな。ただ不公平にも話とか写真で君のことを一方的によく知っているんだ、学者からね」

少女「お母さんから…?」
以下略



748: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:38:28.78 ID:gtHvYebo0
不審者「どうして生きているのかな? 君は本来あの奇病で死んでたはずなんだ」

少女「わかり、ません、あなたが何を言っているのか…」

不審者「僕達が全力で研究したのに関わらず何もわからなかった奇病だ。君が助かる可能性なんて万が一にもなかったはずだ」
以下略



749: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:39:09.88 ID:gtHvYebo0
不審者「さてここで別の話をしようか」

店員「あの、お客様…こちらのお客様をこれ以上怯えさせるのは…」

不審者「そうだねじゃあ店員さん、今この国がどんな状況下に置かれているか知っているかい?」
以下略



750: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:40:17.19 ID:gtHvYebo0
不審者「さて、そんな最悪の結末を回避するにはもう少しだけ国王には長生きしてもらわなければいけない、せめて彼ほどの手腕を持つ後継者を見つけるまではね」

不審者「でも国王の体は日に日に謎の病に蝕まれていく、だからこの国の偉い人たちは奇病の治療法の模索をこの国のとある偉大な学者に依頼した」

不審者「君のお母さんにね」
以下略



751: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:41:02.11 ID:gtHvYebo0
店員「え、は、爆弾…って、は?」

不審者「早く逃げた方がいいよ、君の死はこの国の何の糧にもならないただの無駄死にだからね。あ、この店ちょっと爆破しちゃうけどごめんね?」

少女「て、店員さん……!」ブルブル
以下略



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