745: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:36:39.04 ID:gtHvYebo0
店員「うーん、やっぱりそんな花は聞いたことがないわね」
少女「そうですか…残念です」
店員「ごめんねお役に立てなくて、今度知り合いに聞いてみるわ。代わりにといったら何だけどとってもいい香りの花が入ったの、見てみない?」
746: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:37:09.63 ID:gtHvYebo0
店員「あ、ごめんなさい今こちらのお客様をご案内しているところでして…」
不審者「あはは、すみませんあなたじゃないんです。用があるのはそっちの可愛らしいお嬢さんの方です」
少女「えっ、わ、わたしですか?」
747: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:37:55.90 ID:gtHvYebo0
少女「えっと、以前お会いしたことがありましたか?」
不審者「いやあ、直接会ったことはないかな。ただ不公平にも話とか写真で君のことを一方的によく知っているんだ、学者からね」
少女「お母さんから…?」
748: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:38:28.78 ID:gtHvYebo0
不審者「どうして生きているのかな? 君は本来あの奇病で死んでたはずなんだ」
少女「わかり、ません、あなたが何を言っているのか…」
不審者「僕達が全力で研究したのに関わらず何もわからなかった奇病だ。君が助かる可能性なんて万が一にもなかったはずだ」
749: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:39:09.88 ID:gtHvYebo0
不審者「さてここで別の話をしようか」
店員「あの、お客様…こちらのお客様をこれ以上怯えさせるのは…」
不審者「そうだねじゃあ店員さん、今この国がどんな状況下に置かれているか知っているかい?」
750: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:40:17.19 ID:gtHvYebo0
不審者「さて、そんな最悪の結末を回避するにはもう少しだけ国王には長生きしてもらわなければいけない、せめて彼ほどの手腕を持つ後継者を見つけるまではね」
不審者「でも国王の体は日に日に謎の病に蝕まれていく、だからこの国の偉い人たちは奇病の治療法の模索をこの国のとある偉大な学者に依頼した」
不審者「君のお母さんにね」
751: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:41:02.11 ID:gtHvYebo0
店員「え、は、爆弾…って、は?」
不審者「早く逃げた方がいいよ、君の死はこの国の何の糧にもならないただの無駄死にだからね。あ、この店ちょっと爆破しちゃうけどごめんね?」
少女「て、店員さん……!」ブルブル
752: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:41:32.55 ID:gtHvYebo0
不審者「あーあ、見捨てられちゃったね可哀想に」
少女「悪くない…店員さんは悪くない…」
不審者「そうだね、悪いのは全部私のせいにしてしまえば誰も傷つかずに済むだろうね。さて、ちょっと入り口付近に移動しようか、やれやれ爆弾が邪魔で移動するのが大変だなあ」ズルズル…
753: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:42:06.88 ID:gtHvYebo0
ジリリリリリン!
「おや、電話だ。店員がいないから僕が出るしかないね、よっこいしょ……ハロー?」ガチャ
《こんにちは、私は…》
754: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:42:38.62 ID:gtHvYebo0
不審者「いや、もう一つお願いがあったな」チラッ
《……?》
不審者「それはね……」ゴソゴソ
755: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/09(月) 19:43:48.83 ID:gtHvYebo0
少女「え、男の子くん……え、なんで……なんで!?」
不審者「まだ1人店内に逃げ遅れがいるから持っていってくれない? あ、早く処置しないと銃傷による大量出血で死ぬよ?」
《! …………》ガチャリ、ツーツー…
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