795: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/06/29(日) 20:07:23.04 ID:HfXmAFKh0
―数週間後、少女と学者の家―
少女「(ある日を境にしてこの家を訪れる人がいなくなった、手紙もぱったりと届かなくなった)」
少女「(でもお母さんは何故か日に日にやつれていった。お母さんはわたしの前で無理な作り笑いしかしなくなった)」
少女「(それが全部わたしのせいだと思うとわたしは自分が嫌で仕方がない)」
少女「お母さん…朝ご飯できたよ」
学者「……すまん、今日もあまり時間がない。行ってくる」
少女「う、うん。お仕事行ってらっしゃい」
学者「ああ、戸締りはしっかりしておくように。ではな」パタン
少女「(お母さんは今まで以上に仕事に時間を掛けるようになった。口には出さないけど迷惑をかけ続けるわたしのことを嫌いになってしまったのかもしれない。仕方のないことだけどやっぱり悲しい)」
少女「(わたしには、もうどうすればいいのかわからない。わたしがいてもいい場所はもうこの家しかない)」
少女「(…でも行きたい場所がある。行って確かめたいことがある)」
少女「…だから、お母さんごめんなさい。約束を破ってわたし出かけます。どうしても会いたい人がいるんです」パタン
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