869: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:24:07.20 ID:K5CK+kQ+0
「…………あ」ピクッピクッ
少女「(後は簡単だ。麻痺が治っても動けないように縛りあげる)」ギュッギュッ
少女「(縛り上げたら、口元にガムテープを巻きつける)」グルグル
870: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:25:15.17 ID:K5CK+kQ+0
竜『(とりあえず…お疲れ)』
少女「(さすがに、疲れました。…ちなみにカメラからカードキー映って見えますか?)」
竜『(いや、本々のカメラの性能に加えてリノリウムと色がまるっきり同化してるからほとんど見えないよ。だからカードキーだけ宙に浮いて見える不思議現象に気付く人間はほぼいないね)』
871: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:26:31.83 ID:K5CK+kQ+0
チン♪ ウィーン…
少女「(ここが地下…)」キョロキョロ
竜『(着いたみたいだね。ならその廊下を直進して)』
872: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:27:54.48 ID:K5CK+kQ+0
竜『(貴様は…何故ここに…?)』
少女「(…メビウスさん?)」
竜『(馬鹿な…この時間は実験は行われないはず…)』
873: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:28:51.82 ID:K5CK+kQ+0
少女「(どうしよう、指示がないとどう進めばいいかわからない…)」
少女「(いやそれよりまずいのはこのままじゃ誰かに見つかってしまうかもしれない。どこかに隠れようか? でもどこに隠れればいいの? そもそも隠れるのが本当に正解なの?)」
少女「(わからない、わからない、怖い、知らない場所でひとりきりというのがこんなにも怖いだなんて知らなかった。心細さに押しつぶされそう)」
874: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:30:12.84 ID:K5CK+kQ+0
―実験室―
竜『ああああぁぁあああぁぁあっあっあああ』ベリベリベリ
側近「痛いかバケモノよ? 機械の動きを止めて欲しいか?」
875: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:31:07.65 ID:K5CK+kQ+0
少女「(! メビウスさんの声が聞こえる。でもこの声は普段使っている方のテレパシーだ…!)」
少女「(あの声を目指していけば多分たどり着ける……でも間違いなくメビウスさんがいる部屋には今他にもニンゲンがいる。そう考えると今行くのはまずい…)」
少女「(ここは、堪えるのが最も賢い選択だ。時間を置けばいずれ今あの部屋にいるニンゲンが出てくるだろう。作戦を絶対に成功させるには、全てを救いたいなら今は、今は我慢だわたし)」
876: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:32:26.95 ID:K5CK+kQ+0
竜『ぃたいいいいいとめてくれえええぇぇえ!!』
側近「君が話さない限り機械は作動させておく。ウロコが剥がれそうで剥がれない絶妙な痛みを絶え間なく生み出してくれるだろう。それが嫌なら話すんだ、特に"何故何の変哲もない壁を凝視していた"のかを」
竜『ああああだめだだめだそれだけはいうわけにはいかないぜったいにだめなんだぁぁぁぁ』
877: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/09/27(土) 13:33:32.07 ID:K5CK+kQ+0
―10分後―
側近「そろそろ話す気になったか? さすがのバケモノの君といえどこのまま続ければいずれ"壊れる"ぞ?」
竜『あっあぁっもうっ、いやだっ、たすけてくれあたまがおか、おかしくなるしにたいしにたいしにたい』
878: ◆yJ9Y64R876[saga sage]
2014/09/27(土) 13:35:44.85 ID:K5CK+kQ+0
今日はここまで、次回は♪666の裁き
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