881: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:03:32.56 ID:ZtvFKS2k0
側近「素晴らしい! 武器どころか一切の衣服も纏わない無力な人間が宣戦布告をした! ならばそれに応えないわけにはいかないだろう!」
少女「先に言っておきますがわたしは死にませんよ」
側近「奇遇だね私もなんだよ。とっくに死の呪縛からは解き放たれている」
882: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:04:29.85 ID:ZtvFKS2k0
少女「(胸が焼けるように熱い、そしてなにより痛い痛い痛い)」
側近「例え死を与えられなくとも痛みは与えられる、痛みは恐怖を生み出せる、恐怖は意志を捩じ伏せる。…本当はもう動けるんだろう? なのに君は」
少女「(傷つけられるのがこんなにも痛いだなんて知らなかった、自分で自分を痛めつけるのとは全然違う。他者から与えられる痛みはあまりにも怖すぎる)」ガタガタ
883: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:05:52.15 ID:ZtvFKS2k0
ぐちゅんぐりゅぐりゅ
少女「あが…」
側近「…………」パンッ
884: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:06:56.33 ID:ZtvFKS2k0
ぐちゅぐちゅぐりゅん
少女「い、いやあ! もういやあ! やめてよ待ってよお願いだからねえもうこんなの耐えられないだから」
側近「…………」パンッ
885: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:07:35.75 ID:ZtvFKS2k0
ぐちゅぐりゅぐにゅん
少女「……あ」
少女「ぁはっ。あははははははははは」
886: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:08:08.34 ID:ZtvFKS2k0
少女「…………」ボー
側近「…………」パンッ
ぐちゃっ
887: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:09:05.88 ID:ZtvFKS2k0
側近「……うん、そろそろいいだろう」
少女「」
側近「……予想通り」カチャッ、グリグリ
888: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:10:43.58 ID:ZtvFKS2k0
少女「」
少女「」
少女「」
889: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:11:44.06 ID:ZtvFKS2k0
少女「(なんでわたしは、じめんに座りこんでいるんだろう)」
少女「(とめなきゃ、あのヒトを止めないと、だめなのに体がうごかない)」
少女「(わたしは、あのヒトにかてないと、からだに直接おしえこまれてしまった。だから、もう、なにも、できないんだ)」
890: ◆yJ9Y64R876[saga]
2014/10/05(日) 19:24:43.59 ID:ZtvFKS2k0
竜『(みえない、みえない。痛みにのみこまれて何もみえないきこえないわからない)』
竜『(いまのおれには痛みをかんじることしかできない)』
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