過去ログ - 凜「スパイスガール……一味違うよ?」
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◆WCiVU5jcl.
[saga sage]
2013/10/01(火) 02:27:25.19 ID:4w9kuyVj0
IASB当日。
控え室の壁に貼り出されたトーナメント表を見て、私は絶句した。
「何これ……こんなに出場者いるの……?」
というか、普通にIA狙えそうなのもいるじゃない。
こんなところでスタンドバトルしてる場合じゃないでしょう。
「凛。そろそろ出番だぞ」
プロデューサーに声をかけられふと我に変える。
ダメだ。意識を切り替えよう。
「ねえ。私の対戦相手って誰?」
スタジアムへ向かう途中。付き添ってくれるプロデューサーに聞いてみる。
「確認してないのか……まあ、同年代で凛の驚異になるようなスタンド使いなんていないしな……多分」
「トーナメント表が大きすぎて自分の名前がみつからなかったんだよ……」
「なるほど……まあ、普段通りの凛を出せば大丈夫だよ」
そうかな……そうだといいな。
頑張ろう。こう言ってくれるプロデューサーのためにも勝とう。
「プロデューサー。行ってくる……勝ってくるよ」
プロデューサーに背中を押され、私はスタジアムに飛び出した。
「さあついに始まりました! スタンド使いによるスタンド使いのためのアイドルの祭典! アイドルオールスターバトル、いよいよ開幕です! 実況を勤めさせていただきますのは私、765プロダクション事務員、音無小鳥です!」
歯切れのいい解説に場内の観客が歓声を上げる。
なんでこんな人が事務員やってるんだろ、765プロ……
「早速ですがルール説明です! ルールは簡単!
リングの中から追い出す! リングの中で10カウント以上ダウンする! その他戦闘不能と判断できる状態になる!
相手をそのいづれかの状態に追い込んだ人が勝者です!」
今はっきりと追い込んだって言ったね……
「それでは早速第一試合に行きましょう!
Coコーナー! 渋谷凛!」
名前を呼ばれ、リングに上がる。
奇異の視線、好奇の視線が突き刺さる。でも、これくらいじゃないとつまらない。
見せつけてやる。魅せつけてやる。
ここにいる人全員、渋谷凛のファンにしてやる。
「Viコーナー! 七尾百合子!」
現れたのはショートカットの髪を編み込みにした女の子。
明朗なイメージとは裏腹にどこか品のよさも感じさせる。そんな印象の子だ。
「それでは第一回戦開始!」
掛け声と同時、対戦相手――七尾が突っ込んでくる。
こっちとしては願ったりかなったりだ。
スパイスガールはカウンター型スタンド。
遠隔技なら殴って柔らかくすれば当たってもダメージは受けないし、近距離戦はこっちの土俵だ。
まずは1度攻撃を見て、それから対処方法を考える。
そのやり方が、間違っていたと、その時の私は知るわけもなかった。
「ヘブンズドアー――」
七尾が目の前で何かをした。けど何をしたかはわからない。
身体が宙に浮く。一回停止して、少しだけ進み、次の瞬間――
「――時速72キロで貴女の身体は背後に吹き飛ぶ!」
私の身体は星になり、スタジアムのコンクリート壁に激突した。
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