過去ログ - P「アイドル屋…?」小鳥「SS速報版・参加型+αです」
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70: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:53:21.49 ID:GNHjqiRRo
女性「口止め料が欲しいならさっさとそう言いなさいよッ! 今はさすがに払えないけど、すぐにでも払ってやるわよッ!」

女性「10万? 20万!? それとも100万!? いくらでも払ってやろうじゃないのよ!」

女性「所詮は金が欲しいだけなんでしょ!? こんな貧乏人から金を巻き上げようとするくらいだものねッ!」
以下略



71: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:53:58.11 ID:GNHjqiRRo
女性「何を急に――」

千早「あなたが多額の借金をしてまで関係を築き上げていったホストの男性は、あなたの理想の男性ですか?」

千早「自分の娘や夫をないがしろにしても構わないほどに、その人は素晴らしい人ですか?」
以下略



72: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:54:26.26 ID:GNHjqiRRo
『柳原さん? ああ、あのオバサンね』

『…そうだなぁ。正直、もう勘弁してほしいかな』

『俺って、いわゆるホストじゃん? という事はさ…まああんたに向かって言うのも変な話だけど』
以下略



73: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:54:52.97 ID:GNHjqiRRo
ホストの声が流れるこのボイスレコーダーは、小鳥さんが貸してくれた物です。

ヤクザの組事務所から抜け出した後、千早ちゃんは小鳥さんにあるお願いをしていました。
1つは「裏の情報網を使って柳原夫人の借金の理由と、借金した金融屋を突き止める事」、
そしてもう1つは「柳原夫人がご執心のホストから、夫人に関する発言を録音する事」。
以下略



74: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:55:20.14 ID:GNHjqiRRo
千早「あなたは当然聞いたことのあるはずの声です」

女性「嘘よ…」

千早「…これが、現実です」
以下略



75: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:55:50.06 ID:GNHjqiRRo
千早ちゃんに支えられながら、どうやら私は事務所に無事辿り着く事ができたようです。
「ようです」というのは、事務所のソファーで、隣に座る千早ちゃんに寄りかかって泣きっ放しのまま、小鳥さんの会話が耳に入るまでの記憶が無いからです。

小鳥「…恵美ちゃんだったかしら。あの子、児童相談所にお世話になることになったわ」

以下略



76: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:56:16.82 ID:GNHjqiRRo
小鳥「…さて、そろそろ事務所閉めちゃうわね。千早ちゃんも春香ちゃんも、そろそろお帰りなさい」

小鳥「明日は朝から事務所待機だけど…午後からでもいいから」

千早「わかりました。ほら、春香…」
以下略



77: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:56:48.44 ID:GNHjqiRRo
事務所の前で小鳥さんと別れ、私達は帰路につきます。

完全に落ち込んだ私に千早ちゃんは何も言いません。ただ優しく手を繋いで、ゆっくり隣を歩くだけ。
今は、それがすごく、ありがたいです。
そうして歩くこと十数分、ふと思い出したように千早ちゃんが口を開きます。
以下略



78: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:57:15.47 ID:GNHjqiRRo
千早「…なあに、春香?」

春香「…これで、よかったのかな?」

千早「…………」
以下略



79: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:57:43.10 ID:GNHjqiRRo
千早「…私は、これでもよかったと思うの」

千早「弟が亡くなった後、私はあの人に何度も叩かれた。私の頭を優しくなでてくれていたはずの、あの手で」

千早「私が765プロに入って、アパートに住む事が決まった時、あの人は厄介払いができると喜んだ…」
以下略



80: ◆wFqAHsTBRM[saga]
2013/09/30(月) 02:58:11.34 ID:GNHjqiRRo
千早「でもね、これはあくまでも私の考え」

千早「私の家とは違って、実の子供との別れを惜しんだ人もいるはず」

千早「そうでしょ、春香?」
以下略



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