過去ログ - 【咲】京太郎「阿知賀で過ごす九年間」憧「十年っておかしくない?」【安価】
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597: ◆phFWXDIq6U[saga]
2013/10/04(金) 02:16:55.48 ID:upNkG0dHo

憧「私…こんなんじゃ…何の為に…」

京太郎「…憧、俺は…」

それに傷つく幼馴染に京太郎は何を言ってやれば良いのか分からない。
何度でも彼女を護ると言ったとは言え、彼の前に立ちふさがっているのは無数の名も無き悪意なのだ。
これまで熟成され続けた結果、花開いたそれは誰かを殴って解決するものではない。
それを理解するが故に、彼は何も言えないまま、泣きじゃくる彼女の涙を拭う事しか出来なかった。

京太郎「(…くそっ…!)」

それに無力感を浮かばせる自分に京太郎は舌打ちを放つ。
だが、そうやって自嘲を顕にしたところで状況が改善するはずがない。
今こうしている間にも憧を苛む悪意から彼女を護る事が出来ないのだ。
それにグッと歯を噛み締めながら少年は何度も憧の涙を拭う。
そうしている内に彼女の気持ちも落ち着いたのかその目尻から涙が溢れる事はなかった。



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