過去ログ - ペリーヌ「高秋のフォーマルハウト」
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7:もーん ◆/Pbzx9FKd2
2013/10/04(金) 23:47:18.07 ID:0p3z+N1C0
秋は失恋の季節なのか、はたまた感傷に浸る季節なのか。
私はその両方に苛まれながら、ベンチに座る。撫でる。
あの時と全く同じ位置に。
彼女は覚えているのだろうか
無かったことにして欲しいないし、でもやっぱりして欲しかったりもする。
好意を伝えたこと、情けない姿を晒したこと。
それも、やはり両方。
左手の腕時計は19時を過ぎた。
そろそろ家に帰ろうかと思ったその時。
聞き覚えのある声で、私の名前を呼ぶ人がいた。
悪いことは何もしていないはずなのに、なぜか疚しい気持ちになる。
なんて、偶然。
いいや……ここは彼女の家の近くだし、むしろ必然だったのかもしれない。
だから私はこれが運命の出会いだとか、そんな軽々しく考えることはしなかった。
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