過去ログ - 【禁書】ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール【再構成】【プロローグ改稿版】 -SS速報VIP

過去ログ - 【禁書】ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール【再構成】【プロローグ改稿版】

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15:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:10:32.41 ID:Y3+s1prro
「婚后が食べてきたお菓子より上品な美味さはないかもしれないけど、いろいろあって面白いだろ？　いいじゃないか、冒険なんだから試してみれば」
「で、でも。上条さん、私を案内する先はペットショップではありませんでしたの」
「別にお菓子買うくらいの寄り道で硬いこと言うなよ。ほら、ポテトチップスとか食べたことあるか？」

当麻は傍にあったオーソドックスなやつをつまみ上げ、光子の目の前にかざしてやる。

以下略

16:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:13:18.07 ID:Y3+s1prro
買ってはもらっても食べ歩きなどという行儀の悪いことをする気はない、というか光子はそれを思いつきもしないのか、その後はまっすぐペットショップを目指した。
人が多いのは相変わらずで、軽く肩が触れるのを繰り返した結果、光子は半歩下がって当麻に寄り添う、というポジション取りを覚えたらしかった。
たぶん、当麻が気を使って細かく話を振るから、真後ろに下がって一列に並ぶことはしないでくれたのだろう。
だが、その位置関係は結構親密な関係の男女っぽくて、綺麗な光子の横顔がすぐ近くにあることに落ち着かない当麻だった。

以下略

17:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:17:19.51 ID:Y3+s1prro
「うわ、あちー……」
「うんざりしますわね」

婚后がぱたりと扇子を開き、軽く仰いだ。だが風もおそらく温いに違いない。

以下略

18:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:18:54.80 ID:Y3+s1prro
「なあ、婚后」
「はい」
「さっきからさ、踏み込んだ話で嫌な思いさせてるかもしれないけど。ちゃんと、伝えておくな」
「どうぞ、仰ってくださいませ」

以下略

19:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:20:08.55 ID:Y3+s1prro
ここまで『prologue 02: 目線の高さ』
まだまだいくよー

20:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:22:27.39 ID:Y3+s1prro

カラーンと優しい鐘の音が鳴る校内を、光子は一人歩く。
当麻にショッピングモールを案内してもらった次の日の、ちょうどお昼時だった。
屋内の食堂に、テラス、カフェテリアを備え、さらには寮に戻って食事も可能という常盤台の環境は、昼休みの混雑とはあまり縁がない。
入学当初は昼休みの時間まで利用して、自分の派閥を作ろうとスカウトに走ったものだが、それももうすっかりやめてしまった。

以下略

21:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:24:52.04 ID:Y3+s1prro
「私は人のてっぺんに立ちたいって思わないしさ、堅苦しいの、嫌いだから」
「では、誰かの派閥に入ろうとは思いませんの？」
「それは……」

こちらは斬新な質問だった。

以下略

22:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:27:47.33 ID:Y3+s1prro

「だったらちょうど良かったですわ。もう五分も過ぎてしまいましたから、早く向かいましょう」

そう言って、湾内はごく軽く、光子と腕を絡めた。

以下略

23:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:28:57.56 ID:Y3+s1prro

「湾内さん、泡浮さん」

二人が食事を終え、アイスティーのストローに口をつけたところで、光子は改めて二人の名前を呼んだ。

以下略

24:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:30:44.36 ID:Y3+s1prro
食事を終えて、教室へと戻る。学年が違うから、改めて『お友達』になった湾内と泡浮とは当然別行動になる。

「お二人とも、本当にはしゃいで仕方ないんですから」

嬉しかったのは、もしかしたら泡浮たちもだったのだろうか。いつになく二人ははしゃいで、光子にじゃれかかってきたのだった。

以下略

25:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2013/10/06(日) 00:31:57.39 ID:Y3+s1prro
ごきげんようの一言のためにわざわざここまで来た白井と、それをすげなくあしらう美琴。
なんだか親しい関係なのに温度差があるように感じられる。だけど決して一方通行の関係のようには見えなかった。
あれはあれで、二人の間に信頼関係があるのだろう。

「仲、よろしいのね」

以下略

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