過去ログ - 【禁書】ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール【再構成】【プロローグ改稿版】 -SS速報VIP

過去ログ - 【禁書】ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール【再構成】【プロローグ改稿版】

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261:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 13:55:42.85 ID:UzaZMJWdo

建物の外に出て湿らせたハンカチで顔をぬぐい、二人が服と髪をはたいている間に、
研究員が部屋を掃除してくれたらしかった。

「それでは次の実験に参りましょうか。最後に残してあるのはお遊びの実験ですし、これが本題になりますわ」

以下略

262:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 13:56:24.35 ID:UzaZMJWdo
「んー、これくらいが限界みたいです」

何度か繰り返したが、同程度の圧縮率だった。

「これくらいっておっしゃいますけど、貴女、圧縮率だけならレベル1を軽くクリアできますわね」

以下略

263:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 13:56:59.22 ID:UzaZMJWdo

光子はおかしなことに気づいた。佐天は念動力使いではないから、
渦は外から力を加えて作ったものではない。
すなわち圧縮は誰かに仕事をされてできた結果ではなく、
ハイゼンベルクの不確定性原理を最大限に利用した、あくまでも偶然の産物なのだ。

以下略

264:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 13:58:10.29 ID:UzaZMJWdo

ちょっと休憩を挟んで、佐天が連れてこられたのは小さな部屋だった。
4畳くらいしかないのに、天井は建物の最上階まで突き抜け、4メートル近くあった。

「これ……」

以下略

265:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 13:59:50.61 ID:UzaZMJWdo

「え？　あ、別に大したことではありませんわ」
「彼氏さんと遊ぶんですか？　どこに行くんです？」
「な、どうしてそう思われますの？」

以下略

266:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 14:07:05.95 ID:UzaZMJWdo

「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！」

ーーーーいーはーるーぅぅぅ、と続くであろう、佐天の声が後ろでする。

以下略

267:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 14:08:42.58 ID:UzaZMJWdo

「む……」

今日は風が強い。そのせいか気流がやけに不安定で、霧は5秒もすれば散逸してしまっていた。

以下略

268:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 14:10:21.93 ID:UzaZMJWdo

「うーん、やっぱりコントロールに失敗して終わっちゃうんだよねえ。なんとかしなきゃなぁ」
「でも随分と大きく集まりましたね」
「うん、どうやらあたし、霧みたいなのと相性がいいみたいなんだ」
「そうなんですか。なんか、

以下略

269:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 14:12:44.47 ID:UzaZMJWdo

ザァザァと水の流れる音がする。

「気体は圧縮で随分と密度が変わりますから、
　空間中の圧力や密度の揺らぎまで計算に入れるのは意外と面倒ですのよね」

以下略

270:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga]
2014/02/15(土) 14:17:10.01 ID:UzaZMJWdo

シャワーを終えると、やや遅刻気味で光子は足早に当麻の家に向かった。
上がったことは無いが、近くまで来たことはあったから場所は知っている。
部屋番号の書かれた紙をもう一度見直して、光子はエントランスをくぐった。
コンクリートが打ちっぱなしになった廊下や階段。砂埃とこまかなゴミがうっすらと堆積していた。

以下略

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