過去ログ - P「俺のモノは、雪歩のスコップよりも固いんだ」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga ]
2013/10/06(日) 10:27:47.16 ID:yRX3Jfhao

レッスン場の扉を開けた瞬間、

篭っていた雪歩の匂いが一気に吹き抜け、

俺の体を包み、

鼻、口、耳……あらゆる穴から体の中へと浸透していく

汗臭いはずのそれは、

嫌悪感など微塵も感じさせない

ふわりとして甘く、それでいて汗特有のツンとする匂いの織り交ざった

自分のニオイよりもずっと馴染み深い

そう、それはまるで生まれた時から傍にあったような

いや、人間が生まれる前から共に過ごし、

成長するに失われていく欠かしてはいけない。でも、欠けて行く有限のモノ

だからこそ、思考が止まる

目の前にいるその源が俺をみて、不安そうな表情をし、

「プロデューサぁ……」

そうつぶやくまで、俺は世界から隔離されたような感覚だった

「ゆ、雪歩、その……悪い、お腹を――」

「うぅっ、中々戻ってこなくて、不安で、心配でっでも……うぅっ」

「わ、悪かった! 今朝からお腹の調子が良くなくてな……」

「ほ、本当ですか? ゎ、私なんか指導するの嫌だとかそういうんじゃ――」

「それはないね。フッ、むしろ1から100までだなぁーっと」

アブナイ、アブナイ


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