過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 咲「……超変身」 18クール目【ライダー】
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469: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/12/01(日) 14:22:37.43 ID:TNn22VUpo

 たくし上げられる制服の裾と、スカート。

 露になった憧の臍周りには余分な肉などなく、年頃の少女らしい丸みとどこまでも白い肌が覗いている。
 痛々しいのは、その腹部についた打撲の痕。
 赤黒く、時には青黒くなって……ミルクめいた肌に、不自然な彩を生んでいた。

 ふっくらとしたそれは羽毛のようで、同時に、呼吸に合わせて上下するそのさまはどこか、別の生物のようである。
 女性特有のやわらかさの中に、野生じみたしなやかさを併せ持つ。
 彫刻というには扇情的で、肉体というには神秘的過ぎた。

 腹に刻まれた鬱血はキスマークのようで、痛々しさと同時に、少女の中の娼婦性を際立たせる。
 純粋無垢で穢れなき様を連想させながらも、どこかそれは肉感的であった。
 堕ちた天使とも言うべきで、その穢れがあることが却って、少女の身体を触れがたきものから惑わせるものへと変貌させる。
 

 徐々にその姿を現す太ももは、まるで白木から削り上げて、職人が丁寧に磨きをかけた芸術品。
 象牙を磨き上げたなら、こうもなろうか。
 しかしこの丸みは再現できない。ふっくらと柔らかげなそれは、指先で押せば僅かに沈んで押し返すであろう。

 思わず舌を這わせて、頬を刷り込ませたい衝動に駆られる白磁の肌。

 そこだけが、生きていた。
 新子憧の肉体の一部であるというのに、その部分には命があるのだ。
 足が二本生えているというよりは、そこにはまた別の何か魔的な生物がいて、それらすべてが相俟って、新子憧を形作っている。

 憧の身体がそうなったのではなく、元々、完成したひとつの生命体が作り出されて、しかる後に“組み立てられた”。
 そうとまで錯覚するほど、あまりにそれは蟲惑的な有様である。


憧「ね、どう……?」

憧「今なら、したいこと……みーんなしてあげるわよ?」


 ちろりと、赤い舌が蠢いた。
 ぬるぬると、てらりと湿り気を帯びるそこには自然と目が奪われざるを得ない。
 それだけで、あまりにも性的な強調がなされているのだ。

 自然と喉が鳴る。

 気を良くしたように憧は目を細めると、婀娜めいた動きで京太郎の胸元近くまで収まった。
 そして、手が伸ばされる。

 僅かに曲がった指先は、カーディガンの端から顔を覗かせていて、その全容は知れない。
 螺鈿を散りばめた、桜貝のごとき爪が妖艶な火を放つ。
 見ているだけで、それになぞられた感触でも浮かぶかのごときの――白魚の腹めいた指先。

 これまでの戦闘でついたのであろう、僅かながらの切り傷が、むしろそれさえ魅惑的であった。




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