過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 咲「……超変身」 18クール目【ライダー】
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474: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/12/01(日) 15:14:44.04 ID:TNn22VUpo

 悪趣味を通り越して、不快であった。

 この力を、誰かを守るために使う。
 あの日を繰り返さないために、己の中の後悔に決着をつけるために戦う。
 家族を取り戻すために、あの誇らしい仲間たちと肩を並べるために用いる。

 そう誓っていなければ、この場で、殺意に身を任せて五体を切り裂いていた。


京太郎「てめーが憧を浚った。そんで、俺を殺して、赤のメダルを奪いに来た……」

京太郎「そういうことで、いいんだよな?」


 伺いながらも、全身に纏う殺気は色を増していく。

 返答次第では――いや、返答にかかわらずここで決着を付ける。
 そう言わんばかりの、充実した怒気。
 放たれたなら止まらない、紅蓮の弓矢。

 激怒の炎が、京太郎の中の殺意の黒煙を強めていく。

 獰猛さを感じる表情。見るものが見たのならば、道を明けていくであろう怒りの顔色。
 今の京太郎は、ひとつの灼熱であった。


メズール「違うわよ、坊や」


 だからこそ、そんな風に張り詰めていたからこそ――。

 メズールの口から飛び出したそんな言葉に、須賀京太郎は僅かながらに停止した。
 それは明確に隙であった。

 が、メズールはその隙を突かない。ただ、言葉を投げかけるだけだ。


メズール「私は、愛が欲しいのよ……人間が持つような、母性愛が」

メズール「だから、子供を欲しいって言うのは本当よ?」


 白々しい。笑わせる。

 侮蔑的、あるいは差別的な要素はともかくとしても彼女たちはメダルの塊だ。
 それがどうして、子を生せるというのか。
 冗談にしてもあまりにも馬鹿げている、ただの戯言だ。


メズール「別に、坊やのことを殺そうとなんて思っていないわよ」

メズール「さっきも言ったように……坊やの子供を生んでもいいってぐらいには」

メズール「おとなしくメダルを差し出してくれるんなら、今までのことは忘れて……あなたを愛してあげるわ」




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