過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 咲「……超変身」 18クール目【ライダー】
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◆B6xkwd67zxGJ
[saga]
2013/12/24(火) 01:15:59.07 ID:xQuT9COzo
京太郎「――逃げてください!」
叫び声とともに、その怪物の腰のあたりにタックル。
金髪の少年。歳は自分と同じか、それよりも下。
僅かに幼さの残る面てを、必死な表情に変えて、怪物へと喰らいついていた。
京太郎「はやく――うぉッ!?」
幸平「ウゼエんだよッ!」
跳ね飛ばされた体が、レンガの壁に叩き付けられる。
大きく胸を開いて、仰け反った。
何度も苦しそうに息を漏らしながら、少年は再び怪物へと立ち向かっていく。
京太郎「早く! 逃げてください! 逃げてくれ! ――うあっ」
少年が、また、舞った。
少年の声に急かされるように体が動いた。身を起こして、怪物を見やる。
彼一人では無理だ。
自分も――自分が入っても何もできないかもしれないけど、彼を助けなければならない。
大地が、足に力を込める。
それを――少年が、睨み付けた。
京太郎「俺のことはいいから、逃げてくれ! 早く!」
幸平「――ッ。なんなんだよ、てめえは!」
繰り出された怪物の左腕が、容易く少年を跳ね飛ばす。
再び、レンガへ。
今度は少年が立ち上がるよりも先に、化け物へと姿を変えた森永が、詰め寄って拳を繰り出した。
かろうじて避ける少年と、砕けるレンガ壁。
あれを受けてしまったら、生身の人間ではひとたまりもあるまい。
やはり、置いてはいけない――。
大地が身を固くするのと、森永が地に倒されるのとは同時であった。
バランスを崩して、森永の両足を跳ね上げたのだ。
何が起こったのかはわからない様子の森永と、肩で息をする金髪の少年。
京太郎「今のうちに、早く!」
大地「だったら、君も――!」
京太郎「俺は後から逃げます! 大丈夫ですから、あなたが逃げてください!」
鬼気迫る少年の瞳に気圧されるように、大地はその場に背を向けた。
彼を置き去りにすること、彼を巻き込んでしまったことに止め処ない呵責が生まれるが――。
それよりも、警察でもなんでも、応援を呼ばなければならない。
大地(頼む――無事でいてくれっ!)
挫けそうになる力なきその足に喝を入れながら、広川大地は必死に駆け出した。
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