過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 咲「……超変身」 18クール目【ライダー】
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900: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/12/29(日) 03:43:05.63 ID:Fw3I9V+Yo

 紫色のグリードが放つ攻撃に、プロトバースの鎧が悲鳴を上げる。

 だが憧は、ベルトにメダルを入れることをやめない。
 生半可な一撃では通じない。彼の目を覚まさせるためには、生半可な言葉では届かない。
 この体の中の――彼を、希望を救い出すためには。


憧「こっから先に……トリックなんてないわよ?」


 クレーンを伸ばして、木を引き寄せる。
 そのまま京太郎の背面に叩き付け――まるで動じず、片手で砕かれる。
 逆にワイヤーの部分を握られて、須賀京太郎目掛けて引き寄せられた。

 だがこれは、憧の策。

 ブレストキャノンを装着してしまったバースは、その行動を大きく制限される。
 巨大な砲塔。バースの肉体は、それを支える砲台である。
 これが戦車であるならば、その後相手に照準を合わせて攻撃できるだろうが……。
 生憎と、胴体に括りつけられているため砲身だけを稼働させることは不可能。必然的に、動きは重くなる。

 だからこそ――新子憧は、こうした。

 須賀京太郎がワイヤーを掴んで引き寄せるということは即ち、ブレストキャノンの銃口がそちらを向くということ。
 そして、何の苦労もなく、対象の元まで自分の身体を運ぶことができる。
 もし京太郎に理性があったのなら、直に憧の企みに気付けたであろうが――生憎と今は、理性なき獣。
 その最後の瞬間まで、憧の狙いが判らない。


憧「フィナーレよ、京太郎!」


 抱きしめるほどの至近距離。重なる二つの影。その衝撃。
 新子憧は、須賀京太郎の目前に降り立った。
 引かれるのは、絶望を吹き飛ばす強烈な一撃。

 やりすぎだと言われるかもしれないが、構わない。
 フルパワー。掛け値なしの一撃である。


憧「ブレストキャノン、シュート!」




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