過去ログ - 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ」 咲「……超変身」 18クール目【ライダー】
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918: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/12/29(日) 04:46:22.71 ID:Fw3I9V+Yo

哩「思い出せ、京太郎!」

哩「お前は、何のために戦っとった! 何がしたくて、その力を手に入れた!」

哩「そこまで立っとったのは、何のためぞ! どうして、オーズの力ば使い続けた!」


 炎を纏う錫杖が、恐竜のグリードの身体を痛めつける。
 しかし、その心を壊すつもりなどはない。
 むしろ、かつてないほどの熱量で――彼と共に送った灼熱の記憶で、その凍土を壊し、彼の心を呼び覚まさせるのが目的。

 その眠れる氷の下の、彼の闘志を――欲望を呼び起こすのだ。


姫子『うちらは、仲間ば取り返すために戦った! あの日のうちらば取り戻す為に戦っとった!』

姫子『きょーたろ君は何のために戦っとっと! 何の欲しくて! 何の嫌かて! 何ば守るために!』

哩「いつものお前のように――」

姫子『――うちらの質問に、答えろっ!』


 胴体に打ち込まれた強烈な一撃に、胸を開ける恐竜のグリード。
 そして、その動きが止まった。
 佇む、グリード。その動きはどこか朦朧としていて、果たして正気を取り戻しているのかは判らない。

 だが……。


京太郎「……俺は」


 ようやくそこには、須賀京太郎の精神が取り戻されたのだ。


京太郎「俺は……これ以上後悔を背負いたくなかった……失いたくなかった……」

京太郎「違う……」

京太郎「俺は……家族が欲しかった。仲間が欲しかった」

京太郎「……」

京太郎「……いや、そうじゃない。そうじゃないんだ」

京太郎「俺は――――俺は、誰かの傍に居たかった! 独りぼっちが嫌だった!」

京太郎「一人になんか、してほしくなかった! 置いていかないで欲しかった!」

京太郎「俺は、誰かの傍に居たい! 俺の知らないところで……いや、もう、死ぬこと自体嫌だ!」

京太郎「俺は、傍に居たい! そして――俺が、傍で守りたい!」

京太郎「これが……これが、俺の願いだった! 俺が、本当に欲しいものだった……!」


 そして、須賀京太郎の姿が変わる。


京太郎「護るための力が……失わないための力が……」

京太郎「この力が――俺には、必要なんだ!」


 醜悪なグリードの姿を捨て、そして、オーズへ――。
 恐竜のコンボへ、須賀京太郎は姿を変貌させた。



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