過去ログ - 高森藍子「離れていたって、届くように」
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13: ◆.FkqD6/oh.[saga]
2013/10/07(月) 23:02:35.44 ID:wXzZV/Aw0

「……はぁ……」


スマートフォンに向かってため息をつき、鞄の中へとしまいます。


そうして、事務所の予定表を確認。


今日はレッスンが早めに終わるみたいです。




レッスンに向かう準備をしていると、


「あら、どうしたんですか藍子ちゃん?」


とちひろさんに声をかけられます。


――なんだか新鮮だなぁ。


前の事務所で私を気にかけてくれていたのは、だいたい彼だけだったから。


ちひろさんは事務員だけど、私達のことをよく見ていて……時々、お話を聞いてもらったりします。


「なんだか、気がかりなことでもあるのかなーって」


ちひろさんは私達の些細な変化にも気付く不思議な人です。


心が読めるんですか、と以前冗談半分に聞いたけれど。


『みんなのことをちゃんと見ているだけですよ。うちのプロデューサーさん達はみんな、頭の中がお仕事のことばっかりですから』


としか教えてくれませんでした。




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