過去ログ - 高森藍子「離れていたって、届くように」
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28: ◆.FkqD6/oh.[saga]
2013/10/07(月) 23:40:24.70 ID:wXzZV/Aw0

メールを送信しようとしたその時、トレーナーさんがブレーキをやさしく踏んだのに気付きました。


「着いたよ、藍子ちゃん」


ありがとうございます、とお礼を言って、送信せずにスマートフォンを鞄に押し込みます。




車を降りて、誰かがすぐそこにいることに気付きます。


ふと、そっちを向くと。


「――あれっ、プロデューサーさん、肇ちゃん。どうしたんですか、事務所の前で」


「あら、藍子ちゃん。レッスンお疲れ様です」


見慣れた二人。私の今のプロデューサーさんと、同じユニットの藤原肇ちゃん。


二人とも、今日はお仕事では?


早く終わったのかな。でも、どうして事務所の前に立っているんだろう。




ふと、二人の目線の先に誰かがいることに気付きます。


誰だろう。


なんだか、見覚えが――




「あ――」




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