過去ログ - 双葉杏「プロデューサー……なんで……?」
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31: ◆BHsoERvI06Cm[saga]
2013/10/20(日) 23:55:19.66 ID:uyJRoj9r0

 ……とまあ、とんでもない奴だったわけだが、俺はしつこくコイツに関わり続けた。

 同僚からは「お前、よく見限らないな。そこまでかいがいしい奴だとは思わなかったぜ」とか言われてた。

 正直な話、自分でもそう思う。
 俺は基本気楽な性分で、困難にぶち当たってしまうとぬるりとスルーできる道はないかと探すタイプだからだ。

 だが……本当にどうしたんだろう、俺は杏を見捨てるなんて選択肢は始めからなかった。
 幸いなことに、結果はついて来ていた。トップをひた走る……には程遠かったが、じわじわと人気が出来てきていたのだ。

「え〜。杏、そんなポーズとるのヤダよー。だって手が疲れそうだし…。えっ! それやったら飴くれるの!? ふ、ふ〜ん……飴くれるんだ……。…………きらっ☆」

 そして、俺も杏の扱いがわかってきた。
 飴が好きで、これで大体釣れる。しかし、隙を見て逃げ休もうとする、その悪癖は全然直らなかった。

「うきゃー☆ 杏ちゃん可愛い〜! 一緒にお仕事頑張るにぃ!」

「うおわぁ! きらりぃ! プ、プロデューサー! きらりと一緒だなんて聞いてないよ〜!」

「フゥ〜〜ハハハ! きらりの事を伝えたらガチで引き籠ると思ったのからな……時代は情報戦なのだよ、杏くん!」

「ひ、ひきょうもの〜! 鬼、悪魔、プロデューサー!」

「……杏ちゃん、きらりと一緒は、いや?」

「うっ……あーっ、もう! さっさと仕事終わらせて、杏は休むかんね!」

「杏ちゃん、一緒に頑張るにぃ! ほら、ぎゅ〜☆」

「う、うわぁ! きらり、やめ……全力ハグは……ギ、ギブ……」

「おっとっと、きらり、力入れ過ぎて杏をおとしてくれるなよ?」



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