過去ログ - 双葉杏「プロデューサー……なんで……?」
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57: ◆BHsoERvI06Cm[saga]
2013/10/31(木) 21:21:46.55 ID:+5GEukR20

「……怪我はしてないか、杏」

「……うん、大丈夫。……で、いつまで杏の上にいる気なの?」

 俺は杏の上で動けずにいた。杏は驚いた様な顔のまま固まっていた。
 動けなかった理由は、色気のあるモノではなく、手足がなんだかしびれてしまった様に動かせなかったのだ。……明らかに、身体に変調をきたしている。

「何、杏に手出す気?」

 そんなわけないだろ……と言おうとした時、不意に杏の顔がいつものシニカルな笑みに歪んだ。

「あー……でも、それもいいかな? 色々と、さぼれる口実ができそう……」

 ……こいつ、それ本気で言ってるのか?

「まあ、プロデューサーならなんだかんだで杏を無碍に扱わないでしょ? そうでなきゃ、あんな無茶苦茶に仕事出来るワケないもんね」
 
 ……俺は杏は悪い奴じゃないと思ってた。それなりに、アイドルとして自覚も持っているもんだと思っていた。
 だけど……なんだよ、結局コイツは楽したいだけで、自分の身体すらどうでもいいっていうのか?

 怒りが湧いてきた。
 ああ、俺は明らかにおかしくなっている。
 セーブが聞かない俺の脳は、絶対口にしてはいけない言葉を発していた。

「そんなに言うなら……そうしてやろうか?」

「……えっ?」

 いってん呆けた様な表情になった杏。
 なんだよ、変な顔だな。
 そんな風に思いながら……俺の身体は、思考を挟まないままに動いていた。



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