過去ログ - 【咲】京太郎「阿知賀で過ごす九年間」宥「十三年目って私お酒飲めるの?」【安価】
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◆phFWXDIq6U
[sage]
2013/10/12(土) 12:39:20.72 ID:P8KQ9qFHo
―― 俺は世界なんてそうそう簡単に変わるものじゃないと思っていた。
人の技術は日進月歩の緩やかなもので、日本という国の中にいれば世界情勢も対して変わらない。
マクロな悩みと言えば増税と景気動向くらいなもので、ソレ以外は友人や自分を中心としたミクロなものばかり。
タイムマシンも発明されてはおらず、核で動くロボットも、四次元ポケットを装備したネコ型ロボットもいない。
そんな…何事もない世界が永遠に続くものだと俺は思っていた。
―― けれど、20XX年…世界は唐突にその姿を変えた。
その日は俺にとって何事もない日であるはずだった。
ただ、インターハイで優勝した幼馴染がエキシビジョンマッチとして国内最強と呼ばれたプロと打つ。
それはそれを外から応援し、そして幼馴染と一喜一憂する。
ただ…それだけの日だった ―― はずなのだ。
―― しかし、その日世界は確実にその色を変え始めた。
エキシビジョンマッチ終了後、俺の幼馴染は突然、倒れた。
日本中が注目する一戦の最中、駆け寄る仲間たち。
そんな彼女たちの前で…俺の幼馴染が顔をあげた瞬間、既に…その幼馴染はもう…俺の知る少女ではなかった。
パラダイムハザード
―― 後に最悪の『侵食汚染』と呼ばれる事件は…こうして幕を開いたのである。
敗北した少女たちを介して広がる汚染。
多くの人はそれに耐えられず、自らを異形の身と化した。
神話の世界に語られる悪魔や化物の姿に人々は恐怖し、逃げようとしたのである。
しかし、侵食の勢いはそれよりも遥かに早く…会場は阿鼻叫喚の渦と化した。
―― そんな最悪の汚染の中、政府が下した結論は…やはり最悪なものであった。
『汚染された少女たちの隔離』。
長々とした言い訳を排除すれば、政府の政策はそれに尽きる。
異形と化し、尋常ならざる力を振るう彼女たちは最早、現代兵器では太刀打ち出来ない存在になっていたのだ。
翼を生やし、魔法としか言い様がない力を操る彼女たちには銃弾も何も効かない。
本来ならば隔離する事さえも不可能であっただろう。
だが、政府は少女たちの変質のキッカケとなったプロとの交渉により、何とかそれを勝ち取った。
―― 数名の生贄を差し出す事によって。
世界に何十億という人々を護る為の犠牲。
それに選ばれてしまった者は…何を思えば良いのだろうか。
自分を生贄に選んだ世界を恨めば良いのか、或いはそのキッカケとなった少女を恨めば良いのか。
俺にはわからないし…きっとこれからも分かる事はないのだろう。
ただ…確かなのは…俺がそれを聞いた時…喩えようもない脱力感が襲ってきたという事だけ。
淡「…で、こいつが私たちの餌な訳?なんか…パッとしない」ジトー
小蒔「え…そんな事ないですよ。優しそうな良い人じゃないですか」ホンワカー
衣「…ふん。面白味もなさそうな凡才が来たものだな…」ツーン
照「…そんな事ない。京ちゃんはとても良い子」モグモグ
咲「…京ちゃん…来てくれたんだ…」ポー
京太郎「あ、あはは…」
まぁ…そんな脱力感も…こいつらと一緒にいる間に薄れていくんだけどさ。
全員ポンコツで…俺が家事しないとろくに何も出来ない奴らだし。
ただ…こうやって紹介された時には正直、不安で仕方がなかった。
よりにもよって…この五人が俺に割り当てられるのかよって…そう天を嘆きたくなったものである。
だけど…少しずつ仲を深めていった今は…こいつらで良かったなって…そう少しだけ思う自分もいて… ――
京太郎「魔物娘たちのいる日常」 タイトルネタガヤリタカッタダケー
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