過去ログ - 少年「それが、僕の名前……」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/10(木) 20:27:32.86 ID:BG+KAJn40

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少年「……もう、起きない。傷は治らない」


少女の亡骸、その側で膝を突き、優しく手を握る。体温は失われ、酷く冷たい。


何で死んでしまったのだろう……死を知らぬ少年には、それが分からない。


少年「あの時、ご飯分けてくれてありがとう。嬉しかった」


死者に語り掛けるその行動、その様は異常且つ異様。


明らかな感情の発露なども見られないが、喜怒哀楽の感情は在るらしかった。


少女の亡骸を先程殺した男達の衣服で覆い、恐怖に見開いた瞳をそっと閉じる。


少年「………他の兵隊も、殺した方が良いのかな……」


少年「お菓子くれたお婆ちゃんも殺されるかも知れない。

   服くれたお兄ちゃんも、毛布くれたお姉ちゃんも、殺されるかも知れない」


少年「……兵隊がいなくなれば、誰も殺されない……」



この日を境に



噂程度の存在でしかなかった『死神』が、兵士・傭兵の命を刈り取る為に動き出した。





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