過去ログ - 少年「それが、僕の名前……」
1- 20
504: ◆tsRpeCzooQ
2013/11/18(月) 00:00:06.22 ID:gLhem+mk0


セム「……クルト? もう大丈夫なの?」

クルト「……!! あ、ああ、もう平気だ。あの時は」


何かが変わって見えた。

全体的に『はっきり』していて、セムという人物が認識出来る。

それは本来なら当たり前だが、以前のとは違う確かな存在感があった。


セム「ごめんなさい。でも大丈夫、もう『あんな風』にはならない」

クルト「……何だか変わったね。顔付きも良くなった」


口調も空気が抜けたような薄いものではなく、意志が籠もっている。

以前より話しやすく、安心して側に居られた。不思議と恐怖は感じない。

別人、とまでは行かないが『セム』とはこんな人物だったのかと、クルトはそう思った。


セム「そうかな……あ、なんか用? クルトも稽古するの?」

クルト「いや違う、ファーガス様が君を呼んでるんだ。僕が案内する、一緒に行こう」

セム「お爺ちゃんが? うん、分かった」


クルト「じゃあ、行こうか」


ぎこちない二人の距離。

しかしその距離、端から見ている者にはとても微笑ましい光景だった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
523Res/300.49 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice