12:1[saga]
2013/10/10(木) 20:59:50.67 ID:eeFjN9cE0
響「こんな所にあったんだ……」
恥ずかしながら、大体この商店街では先ほどの喫茶店で踵を返して家に帰るので、
これ以上進んだことが無かったのだ。 こちら側から商店街に入ったことも無い。
数分前の胸の重さはどこへやら、らんらんと瞳を輝かせ気分を高ぶらせる。
仕方ない、ペットショップを見たらテンションが上がる、これだけは動物好きとしてのサガだ。
迷わずペットショップの中へと入る。 まず始めに自動ドアが出迎えてくれた。
そして矢継ぎ早に店員から「いらっしゃいませ」との声。
新人だろうか、声が上ずっているように聞こえる。 緊張しているのだろう。
響「さて…………」
左腕につけた時計を確認する。
もうじき午後の五時が来ようかとしている時間だ、窓から見える太陽も朱い。
そろそろ帰ってやらねば家族たちが腹を空かせて、ご飯が入るハズの空の器を恨めしそうに見るだろう。
ペットの種類も確認してみたかったところだが、仕方ないとここは諦める。
「また来ようかな」と思ったその時だった。
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