9:1[saga]
2013/10/10(木) 20:58:24.14 ID:eeFjN9cE0
左右二店ずつ、合わせて四店もの花屋が構えていた。
シクラメンやコスモス、ダリアやアイビーゼラニウムなど、
10月に開花する花が店だけではなく、この商店街を彩っている。
響「でもなぁ…………」
とても魅力的であるが、これもボツ。
アイドルである以上、仕事の関係で長期間家を空けてしまう事もある。
帰ってきたその時、大好きな花が色を失っていたら悲しくなってしまうから。
赤、白、黄色と見目鮮やかな花々の色彩を網膜に焼き付け、
四季折々ひととせの香りを胸いっぱいに吸い込みながら、その場を後にする。
商店街の終わりが遠目に見えるところまで歩いてきた。
こうやって意識しながら歩いていると、意外とこの商店街も短めなんだなとふと思う。
響「…………お」
と、気付けば喫茶店が右手にございました。
ここの喫茶店は結構お気に入りで、もう十数回はお邪魔になっている。
モダンな雰囲気で、流れる曲はジャズィーな曲ばかりでとても落ち着く良い店だ。
店主もとても愛想が良く、しかしながら店の空気を崩さないためか無駄な会話もあまりしない。
喫茶店自体良く行くわけではないが、好きな喫茶店を上げろと言われたら一番にここが浮かぶ。
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