12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/10(木) 23:13:16.95 ID:YQ6hGnpPo
「響はまるで、シリウスのようですね」
「シリウス?」
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2013/10/10(木) 23:13:57.66 ID:YQ6hGnpPo
光り輝くもの……貴音に言われるとなんだか、こそばゆい。
あと、なんでカタカナと平仮名が混じったようなしゃべり方なんだろ。
「あっ、でもさ? 青星なら千早の方が合ってない?」
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2013/10/10(木) 23:14:57.86 ID:YQ6hGnpPo
「響も良く目にしているはずですよ。ほら、横断歩道の向こう側に……」
あっ……信号機の青か。 それなら確かに自分のイメージカラーに似てるかも。
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2013/10/10(木) 23:15:32.89 ID:YQ6hGnpPo
「……ふふっ。まこと響は愛らしいですね」
「もうっ! からかわないでよ」
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2013/10/10(木) 23:16:10.24 ID:YQ6hGnpPo
二人で笑いながら、ぼんやりと未だ見ぬシリウスに親近感を寄せる。
何光年の距離もなんのその……なんて。
ふふっ。だんだん楽しみになってきたかも。 だって、フェアリーで天体観測なんかしたこと無いし。
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2013/10/10(木) 23:17:20.47 ID:YQ6hGnpPo
都会の喧騒を避けるように車で三時間。
すっかり日の落ちた森林公園の中、荷物を抱えてみんなで歩いていた。
「よしこの辺で良いだろう」
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2013/10/10(木) 23:17:53.35 ID:YQ6hGnpPo
「なんか……ずんぐりだな」
「ミキが思ってたのよりもだいぶ短いの」
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2013/10/10(木) 23:18:45.81 ID:YQ6hGnpPo
「これは……カタディオプトリック方式……洗練された美しい造詣ですね」
「おお流石、貴音は分かってくれるか!」
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2013/10/10(木) 23:19:45.85 ID:YQ6hGnpPo
「最近では反射式や、屈折反射式が熟練者の主流になってきていますね」
「ふーん、こんなのでもちゃんと見れるのか」
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2013/10/10(木) 23:20:56.19 ID:YQ6hGnpPo
目線を下げれば、星の輝きよりも小さく見える街の光。
星空を見上げて首が疲れたら遠くの夜景を見下ろす。
それを何回か繰り返した頃、美希に突然話しかけられた。
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/10(木) 23:21:23.54 ID:YQ6hGnpPo
心を空っぽにしてまた空を見上げる。
軽く視線を動かすと、流れ星が見えた気がした。
こんなにのんびりしたのはいつ振りかな。
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