過去ログ - 「これがあなたの為なの」その真相は!
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/10/12(土) 00:08:04.83 ID:vv/3fRHo0
第二話 光明

パァッ

(うっ、)
急に目の前が白くなった、俺は少しずつ目を開けた。

光だ!
俺は嬉しくなった、それと同時に怖くもなった。
知りたい知りたいと思っていても、いざ真相がわかる時、誰しも怖くて逃げたくなるもの。
さらにはそれが自分の行動によってではなく、急に誰かに目の前にこれが真相だよ。
なんて叩きつけられたら恐怖のほうが勝つのは至極当然。

だが光だ。
光とはなんて暖かい、誰だって光の下に居たいと思うもの。
今までの暗闇に比べれば、それはまるで天国。

僕は目を開けた。
周りをキョロキョロ見回した。
(何だよここ)
そこは四角い広くも狭くもない部屋のようだった。

何もなかった
普通なら部屋にあるようなものがなにも。
窓も扉もそこにはなかった。

(何なんだよ!)
僕はどうすればいいんだろう。

こんな事なら暗闇のままで良かった。
こんな事、見えない方が良かった。

でも知ってしまった。
見てしまった。

なにか隅々まで探せばなにかあるかもしれない。
そんな淡い期待を胸に僕は壁伝いに部屋を一周した。

なにもなかった。
僕は項垂れて座り込んだ。



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