185:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/08(日) 00:41:50.92 ID:uj9ooahQ0
『さて、お次はいいニュースだね』
『今回はどういいニュースなの?』
『あの篠ノ之博士が残した数々の技術がついに実用化に至り……義体や様々な高性能機器にナノマシン、人工筋肉やロボット工学、はては生体再生いたるまでの様々なものが出来ただってさ。いいニュースだろ?ジュディ』
『ワァオ!それはとってもいいニュースね!』
鈴はふと、箒がこのニュースを聞いたらどう思うかが気になった。だからと言って聞こうとはしない。
『いやーこれで時代がようやく彼女に追いついたって訳だ』
パンチは、一人で納得して頷く。
『もうノーベル賞も総舐めの踏み倒しね!』
『ところがどっこい、こうゆう最新技術ってのは人の役に立つけど案外悪用しやすい一面もあるからねー扱いには十分気をつけてもらわないと』
『そんな罰当たりな真似する人いるのかしら?』
『いないで欲しいかな、十年かけてやっと出来たものをそんな風に使われちゃあーーーー』
『次はお天気よーマツモトさーん?』
『ちょっ、ちょっとジュディ……俺の話がまだ途ーーーー』
『はい、おはようございます。今日の天気はおおむね雨です。関西から北上してきた雨雲が関東地方にかかり、一日中雨を降らせるでしょう』
パンチを無視して二人から、画面が天気担当のマツモトへと変わった。よくよく見ると、二年もBIG SHOTを見ていない間に結構太っていた。このマツモトの天気のあとも、様々なゲストを呼んでグダグダと、長々と話すのがこの番組だ。
鈴は、テレビを消した。なぜなら、
「言わなくても分かってんのよ」
鈴は、だんだんと自分がジレンマに囚われているのが馬鹿らしく思えてきた。変わってしまったものは、変わってしまったのだ、止められなかったことは仕方が無いこと。それは自分だって例外ではない、自分だって変わってしまったのだから。だからこそ、自分はそれを一夏に見せつけてやらねばならない。
「やってやるわよ………あの面ブン殴ってやる!」
その声に、隣のベットで寝ているティナが飛び起きた。
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