42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/28(月) 22:39:42.06 ID:9c78MiE40
千冬「じゃあ何でお前は、そんな奴がいたと分かったんだ?」
クラリッサ『………残っていたんだよ、あの場所に』
千冬「あそこにか?…………馬鹿な」
クラリッサ『何もかもが破壊され、燃えし尽くされていたあの場所を、お前は地獄だと言ったな』
千冬「あの光景を目の当たりにして、そうとしか言いようがなかっただろ」
クラリッサ『そうだったな、全くその通りだった。その地獄の後に見つけたんだ。奇跡的に焼け残った一枚の紙をな』
千冬「まるでパンドラの箱だな」
クラリッサ『そんな御大層なものじゃない。その紙は半分程燃えてしまっていた。だが焼け残った部分には、メンデロの名前ともう一つ、恐らく本人の直筆でこう書かれていたんだ』
クラリッサ『リセットしたい事がある。今までの事はみんななかったことにして、掌から滑り落ちてしまったものをもう一度、この手に握りしめたい…………とな』
千冬「…………」
クラリッサ『奴は何か取り返しのつかないことをやってしまったんだろう。それを無かったことにしたいが為に、何かにすがるように、あそこまで暴れ廻ったんだろうな』
千冬「私には………分かりたくもない。分からなくていいことだ」
クラリッサ『奇遇だな、私もそうだ』
千冬「お前とはつくづく気が合うな」
クラリッサ『ハッハッハッ、嬉しいな』
千冬「それはいいが、さっきの話をまとめると」
二人「『ほとんど分かってない』」
千冬「って、ことだな?」
クラリッサ『ああ、分かったのは名前と関係者だったってことだけだ。すまない』
千冬「いや、それでも知るだけの価値は十二分にある」
クラリッサ『腐っても鯛、ってやつだな』
千冬「じゃあ今度は新鮮なやつを頼むもうか」
クラリッサ『ハン、釣り休暇がとれたらな』
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