過去ログ - 一夏「祈るがいい」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/12(土) 00:44:06.43 ID:F856af2G0
このチョウたちは、自分を迎えに来たのだ。さっきの声は、自分を呼んでいたのだ 。そんな風に感じられた。もはや、自分がここにいる理由は全く思い出せなかった。このチョウたちは、自分を何処へ連れてゆくんだろう。天国なのか、地獄なのか、あるいはもっと別の世界か。

「一夏ーッ!!」

彼の名を呼ぶ声がして、目の前にISを纏った女が現れ、辺りを強烈な光が照らした。だが、一夏はそれを眩しいと感じる事もなく、現れた女にも何の反応もみせず、ただ其処で立ち尽くしていた。
眼前にいたチョウたちは、消えてなくなっていた。今まで自分が見ていたものは、一体何だったのだろう。チョウが消えてしまったのなら、此処にいる自分は何なのか。それは、一切が曖昧で夢を見ているかのように、夢から醒めたかのように、ほんの僅かだがとても長過ぎるような時間

全ては狂い、狂ってしまっていた。



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