過去ログ - とある虚実の夢幻世界 ーデイドリームー
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yu-ki
2013/10/13(日) 20:36:52.67 ID:gYiMOe650
美琴「なによ、当麻はアイツらの肩を持つ訳?」
上条「ちげぇよ。・・・・・・ただ、お前のあまり良くない噂を時々聞くんだよ」
美琴「えっ? なにそれ?」
上条「例えばだな・・・・・・御坂さん似た人が自販機を蹴ってるーだとか、誰かを追いかけ回してるーとか、路地裏でサバゲーしてるーとかその他諸々」
美琴「げっ! それって本当・・・?」
美琴は少々面喰らった。
上条「だからあそこで電撃飛ばしてまた噂が広まらないように、わざわざ不良に追っかけられたってのに・・・」
美琴「うぅー、悪かったわよ・・・・・・それと・・・ありがと・・・」
上条「まったく・・・。美琴さんはもう少しお淑やかに出来ないんですかー?」
瞬間、美琴の顔が少し引きつったような気がした。
美琴「このぉ、喰らえッ!」
いきなり怒り始めたかと思ったら、此方に向かって電撃を飛ばしてきた。
私、上条のレベルはなんとゼロ。底辺中の底辺。ということは美琴との差は天と地ほどあるのだ。
今飛んで来ている痺れる程度の電撃でさえどうにもできないはずなのだが・・・
キィィンッ!
咄嗟に突き出した右手に電撃が当たると、何かが砕けるような音とともに打ち消された。
美琴「本当に・・・230万人分の一の天災よね、その右手」
そう、この右手には「幻想殺し(イマジンブレイカー)」と言う変な力が宿っている。
能力はどんな超能力でも打ち消してしまうというもので、一見ものすごい能力のように感じるがパンチやキック、武器での攻撃といった物理的攻撃は消せないし、右手首から先という当たり判定も小さい何とも微妙な能力だったりする。
そして、この右手のせいで能力が産まれる筈もなく、意味の無い開発の勉強や実技を毎回やらされる羽目になる無限地獄付きだ。
もしかして俺の不幸もこれのせいでは? と思ったり。
でも、なんだかんだ言ってこの右手に色々と助けられていた。
上条「こらッ! 言ったそばからお前はビリビリすんな!!」
美琴「今のは当麻が悪い」
断言された。
美琴「まるで私が年柄年中じゃじゃ馬娘みたいじゃない!」
上条「アハハ。チガイマスヨー」
美琴「むぅぅぅぅッ!」
電撃をバチバチ言わせながら、威圧感たっぷりにこっちを睨み付けてくる。
それから目をそらしたところで近くの時計台が目に入った。
上条「おい・・・、とっくに完全下校時刻を過ぎてるんだが・・・美琴は大丈夫なのか?」
それを聞くと美琴の怒りはおさまった。と言うより思考回路が停止した様だったが。
美琴「う、そ・・・・・・や、ヤバい! 寮管に殺られる!!」
俺も何回か会ったことがあるが美琴の住んで居る寮の寮管さんは相当凄い人らしい。
別れの挨拶もしてないのに自分の寮の方へと走って行く。
上条「お、おい! ちょっと待てよ!」
引き止めようとするのと同時に、美琴は振り返ってこっちまで聞こえる声で言った。
美琴「ねぇーっ! 明日あいてるー!?」
上条「明日ー!? 2時からなら空いてるぞー!」
美琴「うん、分かったー! なら3時にセブンスミストねー!」
上条「ああ! いいぞー!」
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