過去ログ - モバP「誰がために鐘がなる」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/10/13(日) 17:49:14.33 ID:xzp9yX7Mo
ちひろ「まずはですね。プロデューサーさんのいた世界。
    あれは夢の世界です。季節は移ろい行くというのに
    誰も歳を取る事の無い理想的な世界。
    それを望んだのはプロデューサーさんです」

P「俺?」

ちひろ「はい。プロデューサーさんは、前の世界とでも言いましょうか。
    あちらの世界で彼女たちのライブにとても感動して
    俺がもしも彼女たちのプロデューサーだったらなと願いました。
    それで出会った私がその願いを叶えたのです」

P「それじゃああの世界は」

ちひろ「ええ。誰でもないプロデューサーさんのために作られた、
    プロデューサーさんの望んだ世界です。
    あの世界、あの夢の終わりに何が待っているのかはわかりませんが
    おそらくは今の状態がこれからずーっと続きます。
    多少の山谷はあるでしょうがプロダクションの彼女たちと
    トップアイドルの座を目指して努力し続けるのです」

P「あいつらはトップアイドルになれないんですか」

ちひろ「もしもプロデューサーの望んだ夢が彼女たちをトップアイドルにする
    とかであればもしかしたらなれるかもしれません。ですがプロデューサー
    の望んだ世界は可愛いアイドルといちゃつきながらプロデューサー業を
    する日常世界とかそんなのだと思うのでそうなる確率は低いでしょう」

P「そのまま時間が進み、記憶に矛盾が出来ても辻褄が合うように書き変えられると」

ちひろ「ええ。もしもお望みでしたら私自ら辻褄を合わせて、これからもずっと
    アイドルといちゃつくことが出来ますよ?」

P「ちひろさんはどうしてそこまで俺に尽くしてくれるんですか?」

ちひろ「別に尽くしているわけではありません。契約ですよ。契約」

P「契約?」

ちひろ「ええ。代価は既に頂いてますし内容は機密事項なので話せませんが
    プロデューサーさんが私と契約してこの世界を作ったんです。
    それゆえにプロデューサーさん自身が矛盾に気付くのはおかしいんですよね。
    自身の望んだ夢を自身が壊そうとしているんですから」

P「俺の望んだ世界……」

ちひろ「そうですよ。不変でありながら新しい毎日を送れます。
    もう先にある未来という巨大な暗闇を恐れる必要もありません。
    ああ、でも記憶を消したらこれも忘れちゃいますね。うまい具合に
    未来を恐れなくてもいいように記憶を変えますか」

P(悩む必要があるのだろうか。
 あの世界にいればおそらく幸せの絶頂にずっと居られるんだ。
 そういう風にかつての俺は望んでいたはずだ。巡っていく季節をずっと彼女たちと居られる。
 こんな幸福がほかにあるだろうか)

ちひろ「プロデューサーさん。そろそろご決断を」

P「……俺は」


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