過去ログ - 晴海「秋月マキシの本を……、読まずに死ねるかぁ!!!」
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30: ◆o.umvroRL9by[saga]
2013/10/14(月) 23:05:30.49 ID:0SbjXF5So

マキシ「……まぁいいわ。お昼にしましょ」

春海『ん、もうそんな時間か』

なんだかんだ言って俺の分の食事も用意してくれる辺り、マキシもいいやつだよな。
これで人のこと投げなければ完璧なんだがなぁ。
人っていうか俺犬だけど。
でも犬だから投げてもいいってことでもないと思うんだ。
一切衆生、皆兄弟じゃないか。

マキシ「もう! しつこいわよ!」

春海『へいへい、すみませんね』

ヒモはヒモらしく、おとなしく本でも読んでいます。

マキシ「全く……」

キッチンに入っていったマキシを見届け、俺も読書に戻る。
どれ、今日は秋山忍の本を読もうかな。
マキシのやつ、資料だって言ってた割には秋山忍の著作やたら持ってるからな。
ファンなんだろうか。

マキシ「ち、違うわよ! あたしは敵情視察のために!」

キッチンの中からマキシが叫ぶ。
敵情視察て……
確かに、現在文壇は三人の人気作家によって回っていると言われている。
“文壇を切り裂く黒い刃”、秋山忍。
“深淵の向こう側”、姫萩紅葉。
そして“シャイニングビューティー”、我らが秋月マキシ。
いずれも劣らぬ素晴らしい作家たちだ。
そういや姫萩紅葉の本もたくさんあったな。
本棚の一角に秋山忍と姫萩紅葉の本が平積みにされているスペースがある。
平積みって書店か。
なんで何十冊も同じ本が置いてあるんだよ。
保存用、観賞用、読書用、etc.か?
なら仕方ない、俺もやってたからな。
やってたのかよ。

マキシ「I love you! もっと魔法かけちゃえ〜♪」

料理をしながら歌うマキシの声が聞こえてくる。
あれ、これってアイドル秋月マキシのファンからしたらめちゃくちゃ羨ましい状況なんじゃね?
マキシのライブ以外の生歌とかめったに聴けるようなもんじゃないだろうし。
もしかして俺って今すごい役得?
まぁ、毎日投げられてるんだから、これくらいの役得はあってもいいだろう。

春海『……やっぱりマキシの本を読もうかな』

マキシの歌をBGMにマキシの本を読むってのもオツなものだよね。


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