過去ログ - 美琴「お兄ちゃん!」一方通行「おォ、美琴かァ」
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266:鬼桜 ◆aVMyA5iujQ[saga sage]
2013/11/11(月) 21:58:19.82 ID:7doYIm6J0


「何度も言うが、お前にお兄様呼ばわりされるいわれはねェだろォが、パンダちゃンよォ」

「痛ッ、痛いですの! それに私、パンダじゃないですの!」

「カカカっ、白井黒子なんだから、パンダでいいじゃねェか。それともシマウマの方が好みですかァ?」


 言いながらも、一方通行は黒子の額を小突き続ける。


「い、痛っ、ですから、痛いですのっ!」


 必死に後ろに飛び退き、一方通行と距離を置く黒子。今は二人の間には一メートル程の距離があった。空間移動を使えなかったあたり、一方通行の『小突き』は相当に痛かったのだろう。
 少なくとも、複雑な演算を必要とする瞬間移動を妨げるレベルには痛かったはずだ。果たしてそれを『小突き』と言っていいのか疑問は残るが。


「申し訳ありませんの、お兄さ――あ痛っ、も、申し訳ありませんの、一方通行さん」

「ン」


 黒子が訂正した事でようやく満足し、一方通行は小突く事をやめた。
 額をさすりながらも、黒子は恨みがましい視線を一方通行に送っている。


 だが、一方通行は黒子の視線を気にとめる気はない。
 むしろ余計に嗜虐心がくすぐられて、からかいたくなってしまう。黒子もそれには気づいたようで、小突いたことについてそれ以上の追求はなかった。何事もなかったかのように、話を続ける。


「強盗逮捕に協力いただいた事には感謝致します」

「ンな事ァ、風紀委員なンだから当たり前だろォが」

「ですがっ!」


 一瞬感心したような素振りを見せていたのだが、再び仁王立ちになって一方通行を睨みつけてくる。


「『ですの!』じゃねェの?」


 口の端をつり上げて、楽しそうに嗤う。からかうような一方通行の物言いに、黒子のこめかみに青筋が浮かんだ。


「ですがっ! あなたはご自身の能力について今一度考えて欲しいですの! この状況を説明しなければならなかった私の身にもなってみてくださいまし」


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