過去ログ - 美琴「お兄ちゃん!」一方通行「おォ、美琴かァ」
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272:鬼桜 ◆aVMyA5iujQ[saga sage]
2013/11/11(月) 22:11:32.57 ID:7doYIm6J0


 黒子は二人と関わっているが故に、理解しているはずだからだ。


 第1位と第3位の絶対たる差を。数字にしてみればたった二つであるにも関わらず、絶望的なまでに開きのある、力量を。


 学園都市内に現存する£エ能力者のうち、仮に一方通行を傷つけられる可能性のあるものをあげるのならば、第8位≠ナある削板軍覇くらいだからだ。

 単純な力だけではない。能力の応用性、知識、技術、他のいかなる要素を比較しても第3位(美琴)が第1位(一方通行)に匹敵するものはあろうとも、敵うものは無い。


「とにかくだ、無闇矢鱈と超電磁砲を打とうとすンな。俺はお前に、手を汚してほしくねェンだ。オマエにだけは、奇麗なままでいて欲しいンだよ」


 真摯な物言いに、美琴と黒子は黙り込んだ。何を言えばいいのか、わからなくなってしまったのかも知れない。
 黙りこくった二人を、一方通行は静かに見つめていた。

 口にはしなかったが、そもそも、前提条件が違うのだ。
 一方通行は美琴に手を汚して欲しくはない。その為ならば、自分の手を汚す事を厭わない。

 エゴでいい。
 偽善で構わない。


 ただ、美琴には奇麗でいて欲しい。その気持ちは正直なものであり、本音を口にしていた。

 物思いに耽る一方通行。それを見て取ってか、美琴が意を決したように口を開く。


「お兄ちゃ――」

「この私を置いて走り出すなんてどういう了見かにゃーん、一方通行」


 しかし背後から聞こえた声に、美琴の言葉は遮られた。



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