過去ログ - 苗木「過ぎ去りし日々の思い出」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/15(火) 00:15:33.99 ID:B7daABnoo

九頭竜(妹)「あら、先客?」

 彼女は確か、”超高校級の極道”の九頭竜さん。ボクたちと同じ78期生だけど、クラスが違うのであんまり話したこともないのだけれど……

 そんなことより。彼女が、手に握っているのは、大きなハサミと……人の頭。

澪田「蜜柑ちゃん!?」

 髪の毛を鷲掴みにして、引きずるようにして。ぐったりした女の子の頭を掴んでいました。

九頭竜「悪いけど、場所開けてくれる? 今からここでコイツの断髪式をするから」

澪田「そんなことっ……!」

石丸「待ちたまえ」

 食って掛かろうとする澪田さんを手で制すると、石丸くんはボクたちをかばうように一歩前に出た。

石丸「その断髪式、とやらは彼女が望んでいることなのか?」

九頭竜「あは。そんなわけないじゃん」

石丸「ならば見過ごすわけにはいかない。その手を放して、即刻この場から立ち去りたまえ」

不二咲「い、石丸くん……彼女、確か」

 ボクは石丸くんの袖を掴み、小声で話しかける。九頭竜さん。彼女は、”超高校級の極道”で、日本最大級のヤクザ、九頭竜組の跡取りと目されてる人だ。かなり手酷いイジメを行っているけれど、その背後にある組が怖くて先生でも注意できないのだという。

九頭竜「その子の言うとおり……私は、アンタなんか簡単に簀巻きにして海に沈められるのよ。見ないフリしてどっかに行ったほうが利口だと思うけど」

 九頭竜さんは、ゾクリとするほど冷たい口調でいう。その目は、完全に本気だった。”超高校級の極道”の、本気の恫喝。ボクは、思わず縮み上がってしまう。

 それでも。

石丸「もう一度言う。その手を放して、即刻この場から立ち去りたまえ」

 石丸くんは、先ほどと変わらぬ口調で、しっかりと彼女の目を見据えて言うのだった。



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