過去ログ - あずさ「……私、いつか言いましたよね」
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[saga]
2013/10/15(火) 19:49:34.48 ID:nwRmcKA60
あずさ「そんなことしなくても」
男「もちろん本気でやるわけじゃないんです。 約束破ったなって相手にちゃんと伝えることが目的なんです」
三浦あずさが暴力的な解決など望まないことは男も理解していた。
その親友との仲に亀裂が入るのを何より恐れているんだと感じていた。
男「それで、その後にいっぱい笑えばいいんです。 そんな気持ちは一人で溜め込んでおく物じゃない」
男はそこで笑顔を見せる。
男「辛い思いをさせられたなら、相手にも分けちゃいましょうよ。 そんなこともできない親友なんですか?」
あずさ「それは……」
三浦あずさは考え込むようなしぐさを見せた後、答えた。
あずさ「私は彼女のことを信じてますから」
男「よっぽど友美さんのことを思ってるんですね」
あずさ「はい! とても……って、え?」
男「友美さん。 口に出してましたよ」
あずさ「いやだ、私ったら」
もうしわけなさそうな顔をして俯いてしまう三浦あずさだったが、その顔には偽りのない笑顔が戻っていた。
少しずつ、本来の姿に戻ってきていることを感じて安心する。
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